週刊野球太郎
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独立リーグ、社会人・大学・高校と、ゴールデンウィークも各地で大盛り上がり! そして、NPBも「地方」がアツい!

 『今週の野球みどころランキング』は、4月下旬に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしてください!

BCリーグ・群馬が大補強敢行中! NPB経験者3名が加入!!
―――独立リーグ

 NPBで2000安打を達成したアレックス・ラミレスの加入が大きな話題となっている、ルートイン・BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスが、またもNPB経験者、しかも3選手の加入が発表された(すでにラミレス以外も、廣神聖哉[元阪神]、フランシスコ・カラバイヨ[元オリックス]が在籍)。

 まずは4月25日に、DeNAに育成選手として所属する今井金太の派遣受け入れを発表。5月から2カ月間、群馬でプレーする。そして、翌26日には巨人、ソフトバンクでプレーしたレビ・ロメロと阪神でプレーしたロバート・ザラテの加入を発表した。2010年に同球団でプレーしていたザラテは復帰という形となった。

 また、ラミレスは4月20日の福井ミラクルエレファンツ戦で移籍後第1号本塁打を記録した。

JABA岡山大会で三菱重工広島が35年ぶりV!
―――社会人野球

 4月18日から岡山県の倉敷マスカットスタジアム、倉敷市営球場で行われていた『第57回JABA岡山大会』。決勝戦で三菱重工広島がJR東日本を3-1で破り、同大会35年ぶり2度目の優勝。11月に京セラドーム大阪で行われる日本選手権の出場権を獲得した。最高殊勲選手には三菱重工広島の鮫島優樹が選ばれた。

 4月28日からは京都大会が行われており、5月2日からはベーブルース杯(開催地:岐阜県)が行われる予定となっている。

夏のシード権を賭け、各地で春季大会が開催中
―――高校野球

 全国各地で、夏の前哨戦となる春季大会が開催中だ。

 全国屈指の激戦区となる神奈川県大会では東海大相模高、向上高、横浜高、慶應義塾高の4校が関東大会進出を決めた(※地元開催のため4校の出場枠)。

 東京都大会では決勝戦進出の成立学園高と関東一高が関東大会出場を決め、決勝戦では成立学園高が8-7のサヨナラ勝ちで初優勝を飾った。

 春夏9度の甲子園出場に導いた小枝守監督が今夏限りで勇退する拓大紅陵高。千葉県大会1回戦で市立柏高との対戦は、7-6で競り勝ち、初戦を突破した。

 茨城県大会では1回戦・日立北高戦で日立工高の谷中規彦が、1997年の同大会で当時水戸商高の井川慶(現オリックス)が打ち立てた10者連続三振を記録。チームの勝利に貢献した。

 熊本県で行われた九州大会では、沖縄尚学高が決勝戦で創成館高に5-4で接戦を制し、秋季大会に続いて優勝。沖縄県勢の秋春連覇は新垣渚(現ソフトバンク)を擁した1997、1998年の沖縄水産高以来2校目となった。

東大70連敗止まらず……しかし各地で国公立大の健闘光る! 東都は現在首位決戦
―――大学野球

 4月20日に行われた東京六大学リーグ、東京大vs慶應義塾大2回戦で、東京大は2-13と大敗。これで同校が持つワーストタイ記録に並ぶ「70連敗」。この日は投手陣が持ちこたえることができなかった。なお、東京大、最後の勝利は2010年10月に当時早稲田大のエースだった斎藤佑樹(現日本ハム)から奪った勝利となっている。最多連敗記録がかかる次戦は奇しくも早稲田大戦(5月3日予定)。東京大はこの記録を止めることはできるか。

 東京大が苦戦する一方、各地では国公立大の健闘が目立っている。

 開幕戦で前季王者・関西学院大を破った関西学生リーグの京都大の他にも、岐阜学生リーグでは岐阜大が昨秋明治神宮大会出場の中部学院大を、北東北大学リーグでは岩手大が同じく昨秋明治神宮大会出場の八戸学院大を破っている。また、近畿学生リーグの大阪市立大は、リーグ戦9連覇中の奈良学園大(奈良産業大から改称)から連勝で勝ち点を獲得した。また静岡学生リーグでは静岡大が日大国際関係学部を破るなど、優勝を狙える位置につけている。

 東都大学リーグでは現在、エースの今永昇太が今季3戦3完封、昨秋から32回連続無失点(1部2部入替戦を含めると43回連続無失点)と絶好調の駒澤大と、こちらもエースの山?康晃が絶好調の亜細亜大が、勝ち点「2」で首位に並んでいる。その両校が4月29日から直接対決する予定。優勝争いに大きく影響しそうな戦いになるだろう。

▲山?康晃(亜細亜大)


強いぞカープ! 球団初4月16勝!! 巨人に“キューバの主砲”加入!
―――NPB

 カープが強い。
 4月25〜27日の3連戦で3位・巨人をホームに迎えた広島。25日に巨人の先発・杉内俊哉に襲いかかり、5失点KO。初めて1軍に昇格したばかりのライネル・ロサリオ(ドミニカ・カープアカデミー出身)が本塁打を放つなど、7−3で快勝。26日の試合は落とすも、27日はエース・前田健太が9回を無失点に抑えると、延長11回にエルドレッドがサヨナラ3ラン。11回表に3番手として登板した、一岡竜司(今季、巨人にFA移籍した大竹寛の人的補償で広島に加入)にプロ初白星まで付く、この上ない勝ち方で3連戦を締め、首位をキープした。27日時点では、2ゲーム差で阪神、3ゲーム差で巨人が広島を追う状況となっている。

▲一岡竜司(広島)


 一方、パ・リーグで開幕から好調をキープするオリックスは、25日にエースの金子千尋が力投。楽天に対し、1安打14奪三振で完封。5回には史上136人目の通算1000奪三振も達成。これで勢いに乗ったチームは、このカード3連勝。ソフトバンクを抜き単独首位に立った。

 4月19日、巨人はキューバ国内リーグでプレーするフレデリク・セぺダの獲得を発表。昨年9月からキューバ政府管轄のもと、選手の海外リーグでのプレーが条件付きながら容認され、このほど巨人、キューバ野球連盟、セベダ本人の三者間で譲渡契約が合意。5月中旬の来日を予定しているとのことだ。

 セぺタは2002年からキューバ代表でプレーし、アテネ五輪では金メダル、北京五輪では銀メダルを獲得。過去のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)3大会すべてで代表入りし、第2回大会ではベストナインを獲得。第3回大会では「4番・DH」として出場するなど、まさにキューバのトップ選手。34歳となっている現在は指名打者での起用が多く、守備面は不安視されるが、「20年来の希望がようやく実現できて、本当に喜ばしいことです」とコメントを発表した長嶋茂雄終身名誉監督をはじめとする巨人球団の悲願が叶った形となった。



■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


【春のプロ・アマ野球スケジュール】

高校野球春季大会日程

4月19日〜6日間 九州大会 優勝:沖縄尚学高
5月3日〜3日間  四国大会 @高知県営春野野球場ほか

5月17日〜5日間 関東大会 @横浜スタジアムほか
5月23日〜3日間 東海大会 @小牧市民球場ほか

5月24日〜4日間 近畿大会 @わかさスタジアム京都
5月26日〜7日間 北海道大会@札幌円山球場

5月31日〜3日間 中国大会 @みよし運動公園野球場

6月5日〜5日間  東北大会 @秋田県立野球場ほか
6月7日〜4日間  北信越大会@富山市民球場アルペンスタジアムほか

春季大学野球リーグ戦日程

5月1日〜 札幌学生リーグ開幕
5月19日〜 九州地区大学野球トーナメント開幕
※上記以外のリーグ戦は開幕している。

6月10日〜6日間 全日本大学野球選手権

社会人野球日程

開催中 JABA京都大会 @わかさスタジアム京都ほか

5月2日〜4日間 JABAベーブルース杯大会 @長良川球場ほか
5月7日〜5日間 JABA九州大会 @長崎県営野球場「ビッグNスタジアム」、長崎市営かきどまり野球場

5月8日〜4日間 JABA東北大会 @仙台市民球場ほか
6月23日〜4日間 JABA北海道大会 @札幌円山球場ほか

7月18日〜12日間 都市対抗野球


☆プロ野球スケジュール情報★
5月20日〜6月22日 セ・パ交流戦

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