7月18日に開幕する高知大会を最後に、これで全国49地区夏の地方大会がすべて開幕。日本全国で甲子園出場をかけた熱戦が繰り広げられている。
そこで話題になっているのが、「1回戦突破は当然だろう」と思われてた強豪校が、まさかの初戦敗退を喫するケースだ。全国各地で、ほぼ全ての出場校が出揃った現在までの、強豪校初戦敗退をまとめてみよう。
最も衝撃的だったのが、あのダルビッシュ有(レンジャーズ)の母校でもある東北の初戦敗退だ。2回戦から出場した東北の初戦の相手は、気仙沼向洋であった。しかし、気仙沼向洋が不祥事で出場辞退となり3回戦へ進出。
そして、春の地区大会で敗れていた泉と対戦。失策絡みで失点を重ね、1−4で敗れてしまった。春のセンバツに19度、夏の甲子園には21度も出場している強豪校が、あっさりと姿を消した。
一昨年の夏の甲子園優勝校が、初戦で姿を消す波乱が起きた。今夏の群馬大会でも、第1シードで登場した前橋育英だ。
千葉大会でも波乱が起きた。野球のほか、サッカーでも全国レベルの強豪校・市船橋は今夏もCシード校として登場。一宮商と初戦を戦った。
予想に反して、試合は一宮商のペース。5回まで0−1で負けていた市船橋は、意地をみせて6回にようやく同点に。しかし、その直後の7回に4点を奪われ、1−5で“終戦”。
春2回、夏5回の甲子園出場経験がある市立船橋は、1993年の夏には甲子園ベスト4に進出。しかし、今夏は20年ぶりの千葉大会初戦敗退となってしまった。
また長野大会では、8校あるシード校のうち松本第一、長野商、伊那弥生ケ丘の3校が初戦敗退。シード校のうち3校以上が初戦で姿を消すのは、春季県大会ベスト8をシード校にする現在の制度になった1998年以降、初めてのケースだという。
まだまだ続く、夏の甲子園出場をかけた地方大会のアツい戦い。今後もどんな波乱が起きるのか、注目していきたい。