※こちらの記事には「野球芸人」アンガールズ・田中卓志さんは出てきません。ご了承ください。
2月1日にはプロ野球12球団が一斉にキャンプイン! その12球団のなかで『週刊野球太郎』では特に、広島東洋カープをイチ推しして参りました。「広島カープ芸人」のアンガールズ・田中卓志さんインタビューに、カープをもっと知るには何を読めばいいのか「カープ本特集」など、取り上げてきました。
ファンも増加傾向にあるカープは、チーム力も上昇中であり、 新年より4週に渡ってお送りしている【2014新春放談】のなかでも、予想以上に盛り上がりました。
というわけで本編とは別立てでお送りしましょう、その名も「仁義なき戦力分析! 広島編」。他が書けない裏話も含めて、ズバッと今季のカープを斬っていきます。それではどうぞ!
カープ躍進のカギを握る、推しメンは誰だ?
――昨季は16年ぶりにAクラス入りし、CSでは2位阪神を撃破した広島。皆さんの期待の戦力を挙げてください。
菊地「ボクが推すのは久本(祐一)です。ハッキリいって、去年のCS進出は彼の存在なしでは成し得なかったと思います」
西山「久本は2012年オフに中日から戦力外通告を受けて、広島に移籍してきた左腕です」
高橋「戦力外通告を受けた中日に対して、昨年4月26日には古巣相手に移籍後初勝利をマーク。まさに呪いを解いた活躍でしたね」
キビタ「先発も中継ぎもこなすなど大車輪の活躍で、とにかく左腕不足のチーム事情を救ったのが彼でした」
高橋「ボクは今季プロ3年目の左腕、戸田隆矢を推したい。昨春のキャンプに行って実際にブルペンで見ましたが、スゴいボールを放る。昨季はウエスタンで8勝をマーク。今年はブレイクするんじゃないかと思います」
菊地「あるスカウトの方も『広島で次に出てくる若手は戸田だろう』と、イチ推ししていました」
西山「個人的には同じプロ3年目の左腕・岩見優輝を推したいです。2011年ドラ3入団も、即戦力の期待を裏切っている感がありますが、まだまだ君はこんなもんじゃない! といったところでしょう」
―― 熊本工高、亜細亜大、大阪ガスとアマの第一線を渡り歩いてきました。確かにその経験からいえば、1軍でのブレイクが待たれるところですね。
菊地「岩見は高校も大学も観ていますが、やや変則的な投球フォームが特徴です。ハマった時は力を出すけど、ちょっとでもズレが生じるとスランプが長いタイプといえるでしょう。ただ、名門出身だけに大舞台を踏んだ経験もあり、ハートの強さは認めます」
高橋「2011年のルーキー時代、1軍で勝ち星を挙げた実績もある。注目だね。」
―― 野手ではどうでしょう
高橋「丸(佳浩)、菊池(涼介)と楽しみな野手は多いですよ。昨季のAクラス入りは彼らの活躍が原動力となりました」
キビタ「1、2番タイプにはいい選手が揃っていますよね。ただ、その打者たちを返す中軸が活躍するかどうかが、カギになるでしょう」
――キラは途中入団も14本塁打。エルドレッドも後半戦から打ち出しました。
西山「でも…、1年通じて活躍しますかね?」
高橋「広島の助っ人には活躍した翌年、残念な成績に終わる印象があります。契約更新したらダメになって帰国しちゃったよってパターンにならなければよいですが…」
キビタ「ハングリー精神がないんですかね。翌年の契約を勝ち取るまではモチベーションが高いですが、それ以降はサッパリ……という傾向もあります」
菊地「広島の野手陣には、いわゆる“レギュラー候補”の選手が多いですよね。例えば廣瀬(純)なんかは良い選手ですが、本当の意味でレギュラーではない。だけどエルドレッドがダメだったら、廣瀬がカバーできちゃうのが広島らしいというか…」
キビタ「それじゃあダメなんだよな(笑)。小窪(哲也)や梵(英心)、天谷(宗一郎)らが中軸を担うようだと厳しいなあ」
菊地「それと去年の広島の躍進は、赤松(真人)が影の功労者だったという話があります。赤松はピッチャーのクセを盗むのが上手く、それを丸や菊池らの若手野手に教えていたそうです」
高橋「菊池のブレイクの裏にはそんな裏話もあったんですね。いずれにせよ菊池は今季、特に打撃面でさらなる活躍をすると思います」
――往年の緻密な広島野球復活を期待させる話ですね。 最後に、皆さんからの推しメン選手に堂林翔太の名が出ていませんが…