3月25日金曜日、いよいよ2016年のプロ野球が開幕した。
勝敗の行方ももちろんだが、ある意味でそれ以上に注目だったのは、各試合のオーダー発表。これまでの連載で、開幕スタメンと予想した選手は、しっかりと期待に応えてくれたのか……。
今回は「答え合わせ編」として、前回までに名前を挙げた12選手の動向をチェックしていく。
開幕オーダーを見たとき、呼ばれるだろうと思っていた選手が呼ばれないことに、ヒヤリとした……。「予想はあくまで予想」ではあるが、やはり深層心理には当てたい気持ちがある。
そんな心のせめぎ合いが行われる中、予想リストとオーダーを照らしあわせて計算したところ、的中率は58%。率直な感想は、「50%は切らなくてよかった」だった。まずは予想が的中した選手のリストを挙げてみよう。
<開幕スタメン予想リスト>
阪神タイガース
7番・レフト:高山俊
8番・キャッチャー:岡崎太一
中日ドラゴンズ
7番・サード:高橋周平
横浜DeNAベイスターズ
8番・キャッチャー:戸柱恭孝
埼玉西武ライオンズ
5番・指名打者:山川穂高
7番・ライト:坂田遼
楽天ゴールデンイーグルス
6番・ショート:茂木栄五郎
セ・リーグから見ていくと、阪神の高山俊と岡崎、横浜の戸柱、中日の高橋。岡崎と戸柱は打順もピンポイントで正解したが、高山と高橋は期待をいい意味で裏切って1番と6番で起用された。
パ・リーグのピンポイント正解は、楽天の茂木。西武の山川、坂田らとともに、オープン戦で結果を残した若武者がポジションを確保。
続いては、予想が外れた選手…と呼ぶのも失礼なので、「開幕1軍選手」を紹介しようと思う。
<開幕1軍に残った選手>
読売ジャイアンツ
2番・レフト:重信慎太郎
北海道日本ハムファイターズ
8番・レフト:石川慎吾
楽天ゴールデンイーグルス
1番・センター:オコエ瑠偉
上記は、連載中に記したスタメン予想時の打順とポジション。いずれの選手も、オープン戦の活躍や報道からすると、開幕スタメンを獲ってもおかしくなかったが、やはり主力の壁は厚かった模様。
<2軍スタート選手>
読売ジャイアンツ
8番・サード:岡本和真
千葉ロッテマリーンズ
8番・ショート:平沢大河
一時は開幕スタメンのうわさがあったものの、今年は手が届かなかった岡本と平沢。前者は2年目、後者はルーキーであるから、現時点では2軍での育成が優先された格好だ。
2016年の開幕スタメン予想、筆者はなんとか半分以上は当てることができたが、6番と睨んでいた阪神の高山が1番で起用されるなど、驚きの大抜擢もあった。
高山に至ってはリードオフマンという報道もあったが、ルーキーに背負わせるにはプレッシャーだと思って6番と予想していたのだが…。 今は「さすが金本知憲監督」という思いである。
やはりプロという舞台で戦う以上、無難はないということが伝わってきた。来年もしも同じ機会を与えられた時は、打順まで完璧に当てる「攻めた予想」を披露したい。そのためにも、もっと野球を見る目を磨きます!
文=森田真悟(もりた・しんご)