【セ・リーグ】
秋吉亮(ヤクルト)
田島慎二(中日)
33試合
ジャクソン(広島)
ルーキ(ヤクルト)
田原誠次(巨人)
31試合
【パ・リーグ】
サファテ(ソフトバンク)
33試合
塚原頌平(オリックス)
32試合
リーグ1番の働き者を示す最多登板。セ・リーグでは昨季74登板でリーグ1位の秋吉、64登板で4位の田島が今年も元気に投げまくっている。ジャクソン、ルーキ、田原は新興勢力。夏場の失速なく、多投実績のある上位2人に食らい付けるか。
パ・リーグは昨年トップの増田達至(西武・72登板)、2位の武隈祥太(西武・67登板)がそれぞれ24登板と29登板に落ち着く。牧田和久のリリーフ完全転向もあり、休息の機会を得た形だ。休んでいる分、今年は夏場に失速しないように力を溜めておきたい。
【セ・リーグ】
菅野智之(巨人)
96回
メッセンジャー(阪神)
88回
【パ・リーグ】
則本昂大(楽天)
93回
涌井秀章(ロッテ)
87回
良質なイニングイーターを洗い出せる最多投球回数。昨年は大野雄大(中日)が207.1回、則本昂大(楽天)が194.2回を投げ、投球回数キングに輝いた。特に大野は、表タイトルは受賞なし。投球回数に1年の成果が表れた。
今年のセ・リーグは無類の安定感を見せる菅野がトップ独走中。則本は表タイトルの奪三振でもトップを走っており、昨季と同様、表・最多奪三振、裏・最多投球回数のダブル獲りも狙える位置だ。
【セ・リーグ】
菅野智之(巨人)
0.81
今永昇太(DeNA)
0.99
【パ・リーグ】
バンデンハーク(ソフトバンク)
0.92
有原航平(日本ハム)
1.01
1イニングで平均何人の出塁を許すかを示すWHIP。セ・リーグは防御率順に並んだが、パ・リーグはやや異なり、バンデンハークは防御率では実は11位(3.41)。被安打は少ないものの、一発に泣いている。有原は防御率と同様の2位。
防御率1位の石川歩(ロッテ)はWHIPでは3位の1.07。走者を出しても粘りのピッチングで防御率1.30をマークしている。
【セ・リーグ】
山中浩史(ヤクルト)
7個
ジョーダン(中日)ほか5名
5個
【パ・リーグ】
牧田和久(西武)
佐藤勇(西武)
スタンリッジ(ロッテ)
5個
大谷翔平(日本ハム)ほか5名
4個
強気の投球で内角をゴリゴリ攻める投手が見える与四球数。山中と牧田、セ・パ2人のサブマリンが早くもトップに名を連ねた。牧田は昨季も11死球で吉川光夫(日本ハム)と並んでトップだった。アンダースローといえど、打者は覚悟が必要だ。
2014年、2015年と2年続けて11死球をぶち当て、名誉か不名誉かセの与死球キングに輝いていたのは藤浪晋太郎(阪神)。しかし、今季はいまだ3与死球に留まっている。今季は勢いをやや欠いているように見えるが、もしかすると調子がいいほど当ててしまうタイプかも知れない!?
【セ・リーグ】
菅野智之(巨人)
.189
岩貞祐太(阪神)
.201
【パ・リーグ】
バンデンハーク(ソフトバンク)
.202
大谷翔平(日本ハム)
.205
最優秀防御率と重なりそうな指標だが、こちらもややずれる。昨年はセ・リーグでマイコラス(巨人)が最優秀被打率.205をマークしている。今年は圧倒的投球の菅野は納得だが、WHIPと同様、防御率とは裏腹にバンデンハークがパ・リーグトップを走っている。これぞ裏タイトルの醍醐味。今年のバンデンハークには裏タイトルマニアの胸を熱くさせる“何か”がありそうだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)