95試合:打率.278(353打数98安打)/11本塁打/46打点/5盗塁/OPS.753
高卒3年目で一気にブレイク。チームの好調もあり、亀山努とともに「亀新フィーバー」を巻き起こした。
130試合:打率.385(546打数210安打)/13本塁打/54打点/29盗塁/OPS.994
高卒3年目でレジェンド級の成績を残したのはイチロー。この年から登録名を「イチロー」に変えると大爆発。日本プロ野球界初の200安打を達成し、首位打者、最高出塁率、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、そしてMVPを獲得。イチロー伝説の幕開けとなった。
131試合:打率.283(501打数142安打)/22本塁打/80打点/9盗塁/OPS.845
ベストナイン初選出。
130試合:打率.283(473打数134安打)/1本塁打/29打点/50盗塁/OPS.664
スタメンに定着し、怒涛の50盗塁。全試合出場を達成した。
120試合:打率.308(432打数133安打)/15本塁打/68打点/6盗塁/OPS.820
城島健司のブレイクは高卒3年目。その打撃力でオールスターゲーム・捕手部門1位(戦後最年少)にも選ばれた。
56試合:11勝4敗/1セーブ/防御率3.11/90奪三振/WHIP1.00
初の開幕1軍をつかんだこの年、リリーフながらオールスターゲーム前までに11勝を挙げるラッキーボーイぶりでヤクルト優勝に貢献。古田敦也とともに最優秀バッテリー賞を受賞。
33試合:15勝15敗/防御率3.60/214奪三振/WHIP1.25
ルーキーイヤーから3年連続で最多勝を獲得。高卒3年目のこの年も2年連続で最多奪三振を獲得。パ・リーグ最多の240回1/3を投げ抜き、タフさを証明した。
36試合:打率.232(112打数26安打)/0本塁打/8打点/3盗塁/OPS.616
メジャーで人気沸騰の川崎宗則の高卒3年目はレギュラー定着前。しかし、ウエスタン・リーグで打率.367を記録し、認定首位打者に輝くなど正真正銘のプロスペクトに。翌2003年にはスタメンに完全定着した。
122試合:打率.268(447打数120安打)/4本塁打/48打点/41盗塁/OPS.714
レギュラーに定着し、パ・リーグ最年少盗塁王を獲得。
26試合:15勝5敗/防御率1.82/210奪三振/WHIP0.83
ダルビッシュ有も高卒3年目にホンモノの輝きを見せた。前年、12勝5敗の成績で頭角を現したが、新成人を迎えた2007年はさらに進化。最多奪三振を獲得したほか、WHIP0.83もリーグ1位。エース・ダルビッシュ誕生の年だった。
25試合:15勝6敗/1セーブ/防御率2.33/171奪三振/WHIP1.12
ヤンキースでエース級の働きを見せる田中将大が進化を遂げたのも高卒3年目。シーズン前からWBCで2連覇に貢献すると、安定感を増した投球で岩隈久志(当時、楽天)の13勝を超えてエース戦線に名乗りをあげた。
29試合:8勝14敗/防御率3.36/147奪三振/WHIP1.16
前田健太もグンと伸びたのは高卒3年目。数字上は負け越したが、WHIPでは優秀な値を叩き出し、翌年は沢村賞を受賞。粘りの投球で苦しみを力に変えた充実の1年だった。
このように新旧メジャーリーガーたちは高卒3年目に才能を開花させたケースが多い。高卒3年目はスーパースターへの第一歩だ。今年は新成人のニュースターの出現はあるのか? 新成人の活躍に期待!
文=落合初春(おちあい・もとはる)