「1オコエ」って何だ? 高年俸選手のコストパフォーマンスを検証するレースがスタート!
球春到来! 新シーズンがはじまり、今年も熱い戦いがはじまった。特に高額年俸の選手たちには、年棒に比例して高い期待がかかる。
そこで今回、野球太郎編集部では「高額年俸コスパレース」と銘打ち、高額年俸選手たちを勝手に競い合わせてみる“おせっかいな企画”を開催することに決めた! レースに選出されたのは年俸順に以下の通り(年俸は推定)。
★投手
1位:6.0億円:黒田博樹(広島)
2位:5.0億円:金子千尋(オリックス)
3位:4.0億円:和田毅(ソフトバンク)
4位:4.0億円:攝津正(ソフトバンク)
5位:3.5億円:五十嵐亮太(ソフトバンク)
〜補欠(2軍調整中)〜
4.0億円:内海哲也(巨人)
4.0億円:松坂大輔(ソフトバンク)
★野手
1位:4.1億円:中村剛也(西武)
2位:4.0億円:鳥谷敬(阪神)
3位:3.5億円:中島宏之(オリックス)
4位:3.3億円:内川聖一(ソフトバンク)
5位:3.0億円:村田修一(巨人)
〜補欠(2軍調整中)〜
3.26億円:阿部慎之助(巨人)
使用する単位はオコエ!?
レースのルールはいたって簡単。高額年俸選手が1勝(ホールド、セーブ)または、1つの塁打(+四死球)あたりのコストパフォーマンスを競う。
ただ金額にするとやや重々しいので、今回は世間から期待&注目を集めるルーキー・オコエ瑠偉(楽天)を単位として使うことにする。
オコエの今季年俸は1200万円。これを便宜上、1オコエ=1000万円という単位に置き換える。
今回、参加する選手たちの年俸に置き換えるとこうだ。
★投手
黒田博樹=60オコエ
金子千尋=50オコエ
和田毅=40オコエ
攝津正=40オコエ
五十嵐亮太=35オコエ
★野手
中村剛也=41オコエ
鳥谷敬=40オコエ
中島宏之=35オコエ
内川聖一=33オコエ
村田修一=30オコエ
そう。彼らは、黒田であればオコエ60人分、中村であればオコエ41人分に匹敵する活躍をしてしかるべきなのだ…!
つまり彼らのミッションは、いかにコスト(年俸)に見合ったパフォーマンスを発揮するかということ。たとえば、黒田が今シーズン20勝すれば、1勝あたりのコストは3オコエ。ぴかぴかのルーキー・オコエ3人分のコストならば、お安いともいえる。しかし、3勝しか挙げられなかった場合は1勝=20オコエ=オコエ20人分のコスト。オコエ20人分と考えると、コスパの悪さがわかるだろう。
投手と野手を簡単に均したポイント制で勝負!
投手は勝利数、ホールド数、セーブ数で競い合う。先発、リリーフで役割が異なるため、ポイント制にする。
1勝=10pt
1QS=10pt
1ホールドまたは1セーブ=10pt
※リリーフでの勝利はノーカウント。QS(クオリティースタート)は勝敗問わず、先発して6回以上を投げて自責点3以内なら付与。
そして野手は【塁打数+四死球+盗塁】のポイントで勝負。たとえば、1試合でホームラン1本と四球1個、盗塁1個ならば、6pt獲得だ。
またオコエ本人の獲得ポイント(pt)と比較し、オコエ何人分の活躍をしたかを示す、「オコエ比」も勝手に算出! 合わせて記載する(このpt算出方法であれば、バケモノ級の投手が出ない限り、投手のptと野手のptが、最終的に近似値となるはずだ…!)。
さっそく4月3日(日)までのランキングを見てほしい。順位は、1ptあたりのオコエが少ない順(コスパ)で定める。
★オコエ比基準
オコエ瑠偉[年俸1オコエ]
塁打数0+四死球1+盗塁1=2pt
<4月3日現在、2ptでオコエ1人分の活躍>
★投手オコエptランキング
≪1位≫
黒田博樹[年俸60オコエ]
2勝0敗2QS=40pt
1勝あたり→30オコエ
1ptあたり:年俸60オコエ÷40pt=1.5オコエ
オコエ比:40pt÷2pt=オコエ20人分の活躍
≪2位≫
金子千尋[年俸50オコエ]
0勝0敗2QS=20pt
1勝あたり→∞オコエ
1ptあたり:年俸50オコエ÷20pt=2.5オコエ
オコエ比:20pt÷2pt=オコエ10人分の活躍
≪3位≫
五十嵐亮太[年俸35オコエ]
0勝0敗1H=10pt
1Hあたり→35オコエ
1ptあたり:年俸35オコエ÷10pt=3.5オコエ
オコエ比:10pt÷2pt=オコエ5人分の活躍
≪4位≫
攝津正[年俸40オコエ]
0勝0敗1QS=10pt
1勝あたり→∞オコエ
1ptあたり:年俸40オコエ÷10pt=4オコエ
オコエ比:10pt÷2pt=オコエ5人分の活躍
≪5位≫
和田毅[年俸40オコエ]
0勝0敗0QS=0pt
1勝あたり→∞オコエ
1ptあたり:∞オコエ※計算不能
オコエ比:オコエ0人分の活躍
★野手オコエptランキング
≪1位≫
内川聖一[年俸33オコエ]
塁打数14+四死球5+盗塁0=19pt
1ptあたり:年俸33オコエ÷19pt=1.74オコエ
オコエ比:19pt÷2pt=オコエ9.5人分の活躍
≪2位≫
中村剛也[年俸41オコエ]
塁打数16+四死球4+盗塁0=20pt
1ptあたり:年俸41オコエ÷20pt=2.05オコエ
オコエ比:20pt÷2pt=オコエ10人分の活躍
≪3位≫
村田修一[年俸30オコエ]
塁打数11+四死球2+盗塁0=13pt
1ptあたり:年俸30オコエ÷13pt=2.31オコエ
オコエ比:13pt÷2pt=オコエ6.5人分の活躍
≪4位≫
中島宏之[年俸35オコエ]
塁打数10+四死球3+盗塁0=13pt
1ptあたり:年俸35オコエ÷13pt=2.69オコエ
オコエ比:13pt÷2pt=オコエ6.5人分の活躍
≪5位≫
鳥谷敬[年俸40オコエ]
塁打数10+四死球3+盗塁1=14pt
1ptあたり:年俸40オコエ÷14pt=2.86オコエ
オコエ比:14pt÷2pt=オコエ7人分の活躍
ご理解いただけただろうか? この単位「オコエ」を使ったランキングであれば、高額年俸選手がオコエの何倍の給料をもらい、オコエ何人分の活躍をしているのか一目瞭然だ!
先ほど大声で唱えた「黒田ならばオコエ60人分…」というわけにはいかないだろうが、このポイント&コスパ争いはどうなっていくのか…!? 毎週更新のオコエポイントバトル、いざ開幕!
文=落合初春(おちあい・もとはる)
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