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WBCで絶好調! 中居正広さんが「発見」した侍ジャパン5番・中田翔の勝負強さとは?


 2017WBCで侍ジャパンの快進撃が続いている。本稿が公開されるのは3月22日の0時ちょうど。同日の朝10時には、いよいよ準決勝だ。アメリカを降し、世界一奪還の大舞台に駒を進めてほしい!

 今大会は波乱含みのスタートだった。大谷翔平(日本ハム)が左足首の不調を訴え、小久保裕紀監督就任以降、数多くの試合で代表マスクをかぶってきた嶋基宏(楽天)も右ふくらはぎの張りが回復せず、ともに出場辞退に追い込まれた。

歴代侍ジャパンでも強固な結束力


 しかし、戦国時代の名将・毛利元就の「三本の矢の教え」よろしく、侍ジャパンはこのピンチをチーム一丸で乗り切った。「簡単に折れてしまう1本の矢でも、3本束ねると容易には折れなくなる」という教訓さながら、メンバーそれぞれが一層奮励努力し、チームが結束。

 不安視された捕手陣では小林誠司が台頭した。二塁を守る菊池涼介はその美守で投手陣の窮地を何度も救った。そういえば、1次ラウンドのキューバ戦、送りバントを決められなかった味方のミスをカバーすべく、一塁走者の松田宣浩が鮮やかな二盗を決めた場面もあった。ミスをチーム全員でカバーしあう。理想の戦いができている。


中居正広さんが指摘した、4番・筒香、5番・中田の助け合う関係


 4番・筒香嘉智(DeNA)、5番・中田翔(日本ハム)。侍ジャパンが誇る「打の心臓部」も、それは同様だ。

 筒香が打ち取られたとき、4番の不発をカバーするかのように、中田が本当によく打っている。2月25日のソフトバンクとのオープニングマッチから数えて、筒香凡退直後の中田は、15打数4安打、7打点、2三振、1四球、1犠飛の成績。4安打は二塁打が1本、本塁打が3本と全て長打を放ってみせた。

 このことに恐らく最初に気づいたのは、侍ジャパン公認サポートキャプテンを担当する中居正広さんだった。

中田翔、最高のパフォーマンス


 もっと言えば、中田の3本のアーチはいずれも筒香が倒れて2アウトに追い込まれたときに飛び出したもの。たとえば、延長11回タイブレークまでもつれ、小久保監督が「死闘」と表現した2次ラウンドのオランダ戦だ。

 難敵とみられていたオランダの先発・バンデンハーク攻略を決定づけた序盤・3回の3ラン。あの一撃も筒香が三振に倒れた後の2死一、二塁の場面で生まれている。凡退すれば攻守交替という場面で、味方の士気を高揚し、敵軍の戦意をくじく最高のパフォーマンスを見せた。


決勝ラウンドでは両雄そろい踏みの活躍を!


 また興味深いのは、筒香が安打か四球で出塁した直後だ。このケースでは、中田のバットは一転、湿りっぱなしなのだ。5個の四球を選んでいるが、併殺打2本を含む12打数ノーヒット。

 ここまで筒香、中田がともに打点を記録した試合は、1次ラウンドのオーストラリア戦のみ。決勝ラウンドでは左右の和製大砲そろい踏みの大爆発を、ぜひ期待したい!

(※データは3月19日時点のもの)


文=柴川友次
信州在住の楽天推しの野球好き。イーグルスに関するありとあらゆるデータの収集を標榜するデータマン&野球ブロガー。2,000人以上にフォローされているTwitterアカウントは@eagleshibakawa。

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