独断選出！　「じゃない方の球団」で組んだベストナインは強い？　弱い？　パ・リーグ編

2017/11/27

　パ・リーグのNPB発表ベストナインは、ソフトバンクから4人、西武から3人、楽天から2人、日本ハムから1人。誰も選ばれなかったのはオリックス、ロッテの2球団となった。もちろん、この2球団にもいい選手はいるはず！　ということで「じゃない方の球団のベストナイン」を独断で決定！　さあ、どうなる!?

バッテリーは2年ぶり2ケタ勝利の金子と盗塁阻止率トップの田村

■投手
金子千尋（オリックス）
27試合：12勝8敗/防御率3.47

■捕手
田村龍弘（ロッテ）
132試合：打率.248/3本塁打/36打点/盗塁阻止率.337

　「じゃない方の2球団」の投手のなかで、唯一、10勝以上を記録したのが金子千尋（オリックス）。2014年には本家のベストナインにも選ばれた経験もある実力派だが、2015年と2016年はケガもあって各7勝止まり。3年ぶり2ケタ到達となった。防御率は3.39の二木康太（ロッテ）が上回ってはいるが、7勝9敗と負け越しでは選びにくい。来季に期待だ。

　捕手は盗塁阻止率リーグトップの田村龍弘（ロッテ）で問題ないだろう。打率も最近の捕手としてはまずまず。先日のアジア プロ野球チャンピオンシップ2017の韓国戦では、サヨナラタイムリーを放った。これが自信となり、来季はさらにレベルアップした田村が見られるかもしれない。

内野は一塁と遊撃は悩みどころ

■一塁手
マレーロ（オリックス）
82試合：打率.290/20本塁打/50打点

■二塁手
鈴木大地（ロッテ）
143試合：打率.260/11本塁打/52打点

■三塁手
小谷野栄一（オリックス）
130試合：打率.277/6本塁打/47打点

■遊撃手
中村奨吾（ロッテ）
85試合：打率.275/9本塁打/32打点

　セ・リーグ同様、一塁手はやや人材不足。マレーロ（オリックス）は6月からチームに加入し、いきなり「ホームベース踏み忘れ」で一躍有名となったが、終わってみればまずまずの成績。マレーロを選出した。

　遊撃手も突出した選手が不在。守備力の安達了一（オリックス）か、打力の中村奨吾（ロッテ）か……と悩むところだが、昨季の打率.201から一気に数字を上げ、11盗塁と足も魅力の中村に。

　二塁手は、順位が低迷するなか、チームリーダーとして奮闘しフル出場。ゴールデン・グラブ賞を受賞した鈴木大地（ロッテ）に。三塁手はオリックスにきてようやく100試合以上に出場したベテラン・小谷野栄一を選出した。

外野はバランスのいい布陣、DHは復活のベテラン

■外野手

T-岡田（オリックス）
143試合：打率.266/31本塁打/68打点

ロメロ（オリックス）
103試合：打率.274/26本塁打/66打点

荻野貴司（ロッテ）
103試合：打率.264/5本塁打/24打点

　外野手は今季26盗塁を決めた荻野貴司（ロッテ）、7年ぶりの30本塁打以上を記録したT-岡田（オリックス）、故障による戦線離脱がありながら26本塁打のロメロ（オリックス）。チャンスメーカーとポイントゲッターが好バランスの布陣となった。守備もロメロは失策0、荻野が失策1、T-岡田が失策3（一塁で1失策）と安定している。

■指名打者
中島裕之（オリックス）
124試合：打率.285//9本塁打/49打点

　6月後半から再来日し15本塁打を放ったペーニャ（ロッテ）も悪くはないが、1年トータルで考えれば中島裕之（オリックス）か。守備についた試合も含め2年ぶりに100試合以上出場し、出塁率も.360と高水準だった。

本家のベストナインはこちら

　ちなみに、本家ベストナインは以下の通り。名前だけなら「じゃない方のベストナイン」も、2チームからの選出としてはそこまで見劣りしないと思うが、いかがだろうか。

■投手
菊池雄星（西武）

■捕手
甲斐拓也（ソフトバンク）

■一塁手
銀次（楽天）

■二塁手
浅村栄斗（西武）

■三塁手
ウィーラー（楽天）

■遊撃手
今宮健太（ソフトバンク）

■外野手
柳田悠岐（ソフトバンク）
秋山翔吾（西武）
西川遥輝（日本ハム）

■指名打者
デスパイネ（ソフトバンク）


文＝藤山剣（ふじやま・けん）

• パ・リーグ