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【秋の高校野球】秋季大会終了。センバツ出場校は? 一足先に来春の甲子園展望大予想!

【秋の高校野球】秋季大会終了。センバツ出場校は? 一足先に来春の甲子園展望大予想!

 各地区の秋季大会の優勝校が集った明治神宮大会も終わり、高校野球はシーズンオフに突入する。12月から3月上旬まで練習試合は禁止。各校が冬の間に力を蓄え、春に備える。

 来春のセンバツで幕を開ける2018年の高校野球。秋の結果からセンバツ出場校、来年の展望をしてみたい。

明治神宮大会


■明治神宮大会上位4校
優勝:明徳義塾(高知)
準優勝:創成館(長崎)
4強:大阪桐蔭(大阪)
4強:静岡(静岡)

 明治神宮大会は明徳義塾が強さを示して36年ぶり2回目の優勝を果たした。キーマンはエースの市川悠太。今秋は公式戦10試合に完投した地元・高知出身の右腕。常時130キロ台後半で最速は145キロという球速を一冬でどこまで伸ばしてくるかにも注目したい。

 準優勝の創成館は大型左腕の川原陸が原動力。140キロを超えるストレートとスライダーを武器に、決勝まで駆け上ってきた。投手に転向したのは2年春でまだまだ伸びしろ十分。こちらも春が楽しみだ。

 大阪桐蔭も4強入り。史上最強といわれながらも秋の戦いは圧倒的とはいえず、不安の声も聞こえた。それでも近畿大会を制してここまで勝ち上がるのは、やはり圧倒的な地力。「一冬」の期待値はもっとも大きいかもしれない。

 静岡も地力あり。1番の村松開人、4番の成瀬和人など下級生時代から活躍していた選手が残っている。エースの春翔一朗も昨春のセンバツで登板しており、甲子園経験のあるメンバーが揃った。

 この4校が引き続き来春も高校野球シーンを引っ張る可能性が高い。続いて各地区のセンバツ出場校を予想したい。

北海道:1枠


■センバツ出場有力校
駒大苫小牧(北海道大会優勝/北海道)

 北海道大会を制した駒大苫小牧がほぼセンバツ当確。明治神宮大会では初戦で大阪桐蔭に惜敗した。


東北:3枠


■センバツ出場有力校
聖光学院(東北大会優勝/福島)
花巻東(東北大会準優勝/岩手)

■当落線上候補
日大山形(東北大会4強/山形)
能代松陽(東北大会4強/秋田)

 東北大会優勝の聖光学院と準優勝の花巻東はほぼ確実。3枠目を争うのは日大山形と能代松陽になりそう。準決勝では日大山形が接戦で花巻東に敗れたのに対し、能代松陽は聖光学院に2対16の大敗。日大山形にやや分があるか。


関東・東京=6枠


■センバツ出場有力校
日大三(東京都大会優勝/東京)
中央学院(関東大会優勝/千葉)
明秀学園日立(関東大会準優勝/茨城)
東海大相模(関東大会4強/神奈川)
慶應義塾(関東大会4強/神奈川)

■当落線上候補
佼成学園(東京都大会準優勝/東京)
國學院栃木(関東大会8強/栃木)
作新学院(関東大会8強/栃木)
健大高崎(関東大会8強/群馬)
霞ヶ浦(関東大会8強/茨城)

 関東大会では中央学院、明秀学園日立の甲子園未出場2校が大躍進。悲願の春を迎えそうだ。明秀学園日立は細川成也(DeNA)の弟・細川拓哉がエースナンバーを背負う。東京都大会優勝の日大三、関東大会4強の東海大相模、慶應義塾もほぼセンバツを手繰り寄せた。

 残る1枠を巡っては関東大会準々決勝で接戦を繰り広げた國學院栃木と健大高崎が、地域性からも関東8強勢で一歩リードか。東京大会準優勝の佼成学園は日大三を9回まで追い詰めた戦いぶりがどこまで評価されるか。


東海:3枠


■センバツ出場有力校
静岡(東海大会優勝/静岡)
東邦(東海大会準優勝/愛知)

■当落線上候補
中京学院大中京(東海大会4強/岐阜)
三重(東海大会4強/三重)

 静岡と東邦が選出濃厚。残り1枠は中京学院大中京と三重のどちらかが選出されそうだが、予想は難解。両校とも東海大会で善戦しており、地域も上位2校と被っていない。


北信越:3枠


■センバツ出場有力校
日本航空石川(北信越大会優勝/石川)
星稜(北信越大会準優勝/石川)

■当落線上候補
富山商(北信越大会4強/富山)
富山国際大付(北信越大会4強/富山)

 北信越大会優勝の日本航空石川と準優勝の星稜はほぼ確実。残る1枠は富山2校の争い。富山県大会決勝では富山商が富山国際大付を下しており、選出濃厚か。


近畿:6枠


■センバツ出場有力校
大阪桐蔭(近畿大会優勝/大阪)
智辯和歌山(近畿大会準優勝/和歌山)
乙訓(近畿大会4強/京都)
近江(近畿大会4強/滋賀)

■当落線上候補
法隆寺国際(近畿大会8強/奈良)
彦根東(近畿大会8強/滋賀)
智辯学園(近畿大会8強/奈良)
近大付(近畿大会8強/大阪)

 ほぼ当確の近畿大会上位4校では乙訓が殻を破り、初の甲子園切符をほぼ手中に収めた。残り2枠は今年も難解だが、地域性を考慮すると奈良から1校選出の可能性が高い。その奈良勢では法隆寺国際が近畿大会で健闘したが、奈良県大会では智辯学園に大敗している。彦根東は滋賀3位、近大付は大阪府大会、近畿大会と続けて大阪桐蔭に大敗しており、それぞれマイナス要素を抱える。

 兵庫勢は近畿大会1回戦で3校がまさかの全滅。甲子園では地元兵庫勢の存在は重要な集客ポイントであり、21世紀枠での選出となるか。


中国:3枠


■センバツ出場有力校
おかやま山陽(中国大会優勝/岡山)
下関国際(中国大会準優勝/山口)

■当落線上候補
瀬戸内(中国大会4強/広島)
尾道(中国大会4強/広島)

 昨夏、甲子園初出場を果たしたおかやま山陽と下関国際が勢いそのままに2季連続の甲子園出場濃厚。残り1枠を広島勢の瀬戸内と尾道で争うことになりそうだが、広島県大会では瀬戸内が勝利している。


四国:4枠

■センバツ出場有力校
明徳義塾(四国大会優勝/高知)
英明(四国大会準優勝/香川)
松山聖陵(四国大会4強/愛媛)
高松商(四国大会4強/香川)

■当落線上候補
高知(四国大会8強/高知)

 明徳義塾が明治神宮大会を制し、四国のセンバツ出場枠が1枠増。四国大会上位4校がそのままセンバツに進みそうだが、大穴は高知。高松商が四国大会準決勝で英明に6回コールドで敗れたのに対し、高知は準々決勝で英明に7対8の接戦を演じている。この善戦がどう評価されるか。


九州:4枠


■センバツ出場有力校
創成館(九州大会優勝/長崎)
富島(九州大会準優勝/宮崎)
延岡学園(九州大会4強/宮崎)
東筑(九州大会4強/福岡)

 九州4枠は九州大会上位4校もそのままセンバツに進みそう。選出となれば富島は初甲子園。創成館は明治神宮大会でも準優勝を果たし、勢いに乗っている。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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