≪投手≫
今永昇太(23歳・1年目)
7試合/2勝4敗/防御率1.96
熊原健人(23歳・1年目)
5試合/0勝0敗/防御率0.00
野川拓斗(25歳・1年目)
6試合/0勝0敗/防御率2.57
≪野手≫
柴田竜拓(23歳・1年目)
19試合/打率.205(39-8)0本塁打/2打点
白根尚貴(23歳・5年目)
2試合/打率.000(3-0)/0本塁打/0打点
戸柱恭孝(26歳・1年目)
40試合/打率.234(128-30)/1本塁打/8打点
昨季はドラフト1位・山崎康晃、ドラフト2位・石田健大がそろって結果を残したが、今季もその流れは継続。今永が大活躍を見せると、熊原もデビューから順調。ドラフト7位の野川も現在は2軍だが、貴重な中継ぎ左腕になりそう。
野手もアレックス・ラミレス新監督がパワフルな大抜擢。開幕スタメンに戸柱、柴田を起用。戸柱は現在は正捕手格になっている。ソフトバンクから加入の白根もスタメンの機会を得たが、3打席のみであえなく2軍へ。
同じく2軍落ちした柴田、野川もそうだが、大抜擢はあっても意外と我慢強く起用してもらえない傾向も見られる。ラミちゃんの気はそう長くはないのだ。
≪投手≫
なし
≪野手≫
横田慎太郎(3年目・21歳)
30試合/打率.212(85-18)/0本塁打/3打点
板山祐太郎(1年目・22歳)
19試合/打率.255(47-12)/0本塁打/4打点
高山俊(1年目・23歳)
41試合/打率.252(163-41)/2本塁打/15打点
原口文仁(7年目・24歳)
17試合/打率.340(47-16)/2本塁打/10打点
陽川尚将(3年目・25歳)
16試合/打率.205(39-8)/1本塁打/2打点
金本知憲監督による“超変革”元年。1軍初出場の人数こそ、巨人と同数だが、内容で見ると大違い。球界ナンバーワンの「抜擢」をしているといっても過言ではないだろう。その他、北條史也も1軍出場は昨季の1試合のみで抜擢の部類。近年は20代後半まで2軍暮らしの「若手に見えて実は中堅」選手が目立っていたが、悪しき伝統を一蹴した。
逆に投手陣はここまで新戦力なし。しかし、2年目の横山雄哉、3年目の岩貞祐太など、ここまで出場機会が薄かったフレッシュな先発投手が結果を残しつつある。金本監督は高齢化が深刻な投手陣にも超変革を起こせるか。
≪投手≫
平良拳太郎(3年目・21歳)
1試合/0勝1敗/防御率9.82
桜井俊貴(1年目・23歳)
1試合/0勝1敗/防御率8.31
長谷川潤(1年目・25歳)
1試合/0勝1敗/防御率7.71
≪野手≫
重信慎之介(1年目・23歳)
1試合/打率.000(0-0)/0本塁打/0打点
山本泰寛(1年目・23歳)
2試合/打率.500(2-1)/0本塁打/0打点
昨季はルーキーの高木勇人や戸根千明、既存戦力の田口麗斗など、投手陣にフレッシュな戦力が登場していたが、今季は開幕ローテをつかんだ桜井がケガで離脱するなど、新顔には乏しい展開。抜擢された平良、長谷川もワンチャンスをあっさり逃した。
高橋由伸監督が保守的になるのも仕方ないが、ニューフェイス起用のプライオリティーはファンの期待よりも低く設定されている模様。ウルフチルドレンの誕生はまだ先のようだ。
≪投手≫
岡田明丈(1年目・23歳)
3試合/0勝1敗/防御率5.54
横山弘樹(1年目・24歳)
6試合/2勝2敗/防御率5.47
オスカル(1年目・25歳)
10試合/1勝0敗/1ホールド/防御率9.82
≪野手≫
西川龍馬(1年目・22歳)
20試合/打率.273(11-3)/0本塁打/1打点
昨年のドラフト6位・オスカルが開幕3戦目で新人一番星を挙げたほか、岡田、横山も登板し、大学・社会人出身のルーキー投手は全員起用済み。ブレイクとは言い難いが新陳代謝への意欲は十分。緒方孝市監督の強い意思が垣間見える。
野手ではドラフト5位の西川が三塁のサブとして、存在感を徐々に発揮。社会人出身だが22歳とまだ若く、伸び悩む堂林翔太の尻を叩く存在にもなりそうだ。
≪投手≫
佐藤優(1年目・23歳)
2試合/1勝0敗/防御率4.15
福敬登(1年目・24歳)
13試合/1勝0敗/2ホールド/防御率4.13
阿知羅拓馬(3年目・24歳)
7試合/0勝0敗/防御率2.16
≪野手≫
なし
中日は投手3名にとどまった。大学・社会人の即戦力をドラフトで重点指名する傾向にあるが、特に野手は積極起用の方針でもなく、やはりドラフト戦略と現場のチグハグ感も……。ドラフト3位・木下拓哉、5位・阿部寿樹、6位・石岡諒太の社会人ルーキー3人衆のデビューが待ち望まれる。
≪投手≫
原樹理(1年目・23歳)
8試合/2勝3敗/防御率3.94
≪野手≫
なし
昨季セ・リーグ覇者のヤクルトは新戦力の登場はドラ1の原樹理のみ。しかし、2年目の風張蓮、寺田哲也などは昨季、終盤の顔見せの1登板のみで今季が本格デビューともいえる。昨季のルーキーは不作と言われたが、どこまで出場機会をつかめるかに注目。
※次回はパ・リーグ編をお送りします。
文=落合初春(おちあい・もとはる)