ラミレス新監督を迎え、新たな船出となったDeNA。心機一転となるはずだったが、開幕4カードで3勝8敗1分と出鼻をくじかれた。
誰もが今季は昨季のような見せ場もなく定位置に沈むと思ったが、山口俊や井納翔一らが和製ローテーションを形成して奮闘。新人捕手・戸柱恭孝、遊撃手・倉本寿彦が台頭しセンターラインが強化された。
そして真打ち・筒香嘉智の爆発もあり、6月以降は常に3位をキープ。今季のDeNA劇場は、球団史上初のCS出場という快挙を演じた。
このように上昇気流に乗っているDeNAだが、今季以上の成績を来季に望むなら、もっともっと選手層を厚くしなければならない。
強いて具体的なポジションを挙げるとすると、先発投手、強打の三塁手、右打ちの外野手。
ここ数年のドラフトで獲得した選手は成果を挙げているので、今年も上手く立ち回ってチームに貢献できる選手をゲットしたいところだ。
獲得希望先発投手として、いの一番に出てくるのは田中正義(創価大=写真)。しかし現状の先発陣はパワー系が足りないので、田中を外したときは150キロ前後をコンスタントに投げる加藤拓也(慶應義塾大)を狙ってほしい。
また強打の三塁手という面では、大学日本代表の4番を務めた大山悠輔(白?大)。右打ちの外野手としてはスピードのある矢幡勇人(ヤマハ)が狙い目だが、藤嶋健人(東邦高)を野手で指名するという手も考えられる。
文=森田真悟(もりた・しんご)