巨人は人気選手にスポットを当てたイベント「プレーヤーズ・デー2017」を開催。同イベント限定の「選手応援シート」が販売され、チケット購入者には対象選手のオリジナルタオルをプレゼント。また、サイン入りグッズの抽選に参加することができる。
今シーズンは長野久義(4月11日)、阿部慎之助(4月12日)、菅野智之(4月13日)、小林誠司(5月9日)、坂本勇人(5月10日)と5回の「プレーヤーズ・デー」が開催されている。
各選手の「プレーヤーズ・デー」での成績を確認してみよう。
長野は2打席連続併殺打で代打を送られ、ベンチに退いている。阿部は第一打席で本塁打を放ち、自ら祝砲を上げるもチームは敗退。菅野はローテーションの都合で、残念ながら登板なし。小林は3打数無安打。坂本は2打席連続本塁打を含む猛打賞で、主将としての貫禄を見せた。
6月に予定されている「プレーヤーズ・デー」は陽岱鋼(13日)、村田修一(14日)、内海哲也(16日)にスポットを当てたもの。今シーズンの内海は今ひとつピリッとせず、村田もベンチを温める日が続いている。調整中の陽にいたっては未だ1軍合流を果たせていない。3人とも、自らの「プレーヤーズ・デー」に出場できない可能性もある。
果たして、自分が主役の「プレーヤーズ・デー」に花を添え、復調のきっかけにすることができるか。注目したい。
■イベント情報
「プレーヤーズ・デー」
主催球団:巨人
開催日
6月13日:ソフトバンク戦(対象選手:陽岱鋼)
6月14日:ソフトバンク戦(対象選手:村田修一)
6月16日:ロッテ戦(対象選手:内海哲也)
場所:東京ドーム
内容
1:「選手応援シート」の販売
(対象選手の名前入りのオリジナルタオルをプレゼント)
2:抽選で対象選手のサイン入りグッズプレゼント
3:対象選手の登場曲を使ったヴィーナスによるダンスを披露
日本ハムも、巨人と同じく特定の選手へスポットを当てたイベント「プレイヤーズスペシャル」を開催する。
巨人が「プレーヤーズ」、日本ハムが「プレイヤーズ」となっているが誤表記ではないので、悪しからず。細かいところだが、球団によって「player」のカタカナ表記が違うのだ。
日本ハムの「プレイヤーズスペシャル」では、対象選手のグッズが先着で配布される。例えば、5月27日の中田翔の日は「中田翔学習帳」、6月11日の大谷の日は「二刀流ボブルヘッド」をプレゼント。
なぜ、中田が学習帳なのか。真意は定かではないが、ユーモラスなこの学習帳は子どもたちの人気アイテムとなりそうだ。また、大谷のボブルヘッドは、投手と野手の2バージョンが用意されているが、ファン投票で大谷のポーズを決めたという。人気アーティストのベスト盤の収録曲をファン投票で決めるかのような試みだが、今後、他球団でも流行るかもしれない。
大谷は現在、リハビリ中。6月11日までに復帰できるか。栗山英樹監督なら「プレイヤーズスペシャル」で大谷を復帰させる粋なシナリオを考えている可能性もある。
■イベント情報
「プレイヤーズスペシャル」
主催球団:日本ハム
開催日
5月27日:ソフトバンク戦(対象選手:中田翔)
6月11日:巨人戦(対象選手:大谷翔平)
場所:札幌ドーム
内容
先着で対象選手のグッズプレゼント
(※中田翔=「中田翔学習帳」、大谷翔平=「二刀流ボブルヘッド」)
中日も人気選手にスポットを当てた「FCスペシャルゲーム」を開催。対象選手にちなんだグッズをプレゼントしている。ただし、ファンクラブ会員のみへのプレゼントなのでご注意を。現時点で6月のイベントまでの対象選手が発表されている。
この「FCスペシャルゲーム」は、対象選手にユニークなキャッチフレーズをつけるのも楽しいポイント。
5月に行われた大島洋平の日には「大島よ、異次元のスピード感で勝利に導いてくれ。」、6月に開催予定の平田の日には「平田よ、人並み外れた野球センスを魅せてくれ。」というキャッチがつけられている。
なお、平田良介の日のプレゼントは「人並み外れた野球扇子」……と、ダジャレが効いたグッズが用意されている。
また、中日のオフィシャルサイトで見ることができる同イベントの告知ページは、文字フォント、色使いともに洗練されたデザインとなっているので、ファンの方はぜひチェックを!
■イベント情報
「FCスペシャルゲーム」
主催球団:中日
日程
6月4日:楽天戦(対象選手:平田良介)
7月17日:巨人戦(対象選手:未定)
8月11日:ヤクルト戦(対象選手:未定)
9月18日:巨人戦(対象選手:未定)
場所:ナゴヤドーム
内容
先着で対象選手のグッズプレゼント
(※平田良介:「人並み外れた野球扇子」、ファンクラブ会員のみへのプレゼント)
各球団ともに観客動員を増やすべく様々なイベントを行っている。コアなファン、最近プロ野球を見始めたファンを、1つのイベントで全て満足させることは難しいだろう。ただ、球場に多くのファンが足を運び、スタンドの一体感を増幅させるファンサービスは大事なこと。
いち野球ファンとして、イベントを企画されるスタッフの方々には、いろいろな声に負けず、これからも斬新なイベントを企画してほしい。
(※各イベントの詳細は球団オフィシャルホームページをご覧ください)
文=勝田 聡(かつたさとし)