■日本ハム
有原航平:2回/無失点
■ソフトバンク
松坂大輔:3回/1失点
■ロッテ
大嶺祐太:5回/無失点
■楽天
森雄大:5.1回/4失点
日本ハムは開幕投手候補の有原航平で王道勝負。ソフトバンクは松坂大輔を初戦に持ってきた。昨年は「先発でのブレイクを期待」した千賀滉大をオープン戦の頭に持ってきていることから、首脳陣からの「復活への期待」を感じさせる起用だ。
ロッテの大嶺祐太は2年連続の沖縄凱旋登板。楽天も2年連続で森雄大を起用し、こちらも期待の高さがうかがえる。
■広島
野村祐輔:3回/無失点
■巨人
田口麗斗:3回/無失点
■DeNA
平良拳太郎:5回/無失点
■阪神
秋山拓巳:4回/無失点
■ヤクルト
小川泰弘:3回/6失点
■中日
又吉克樹:4回/1失点
セ・リーグでは中日の又吉克樹がサプライズ。先発転向に向けてテスト登板ということだろう。昨年は巨人が抑えのマシソンをオープン戦の頭で先発起用したが、結局リリーフに収まった。巨人首脳陣は「投球修行の一環」と弁明したが、「あわよくば先発で」という思いもあったはず。又吉はどうなる?
初戦からバチバチの火花を散らしたのはDeNA。巨人に対し、山口俊の人的保障で獲得した平良拳太郎を古巣に当てた。その上、5回まで引っ張り、平良は無失点の好投。山口が出遅れている巨人としては面白くなかっただろう。
昨季は藤浪晋太郎を王道起用した阪神は、秋山拓巳を「復活期待」起用。広島は昨季最多勝の野村祐輔で「継続」の意図を明確に打ち出した。
一方、面白かったのはヤクルト。小川泰弘、石川雅規、館山昌平、近藤一樹の先発投手リレーとなった。彼らに開幕投手の座を争わせる意図が感じられる起用だった。
文=落合初春(おちあい・もとはる)