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2015年野球界よもやまアマチュア野球アンケート〜キビタキビオ、谷上史朗、服部健太郎の場合〜

キビタキビオ
1971年生まれ、東京都出身。野球のあらゆる数値を測りまくる「炎のストップウオッチャー」として活動中。元『野球小増』編集部員で取材経験も豊富。NHKのスポーツ番組に出演するなど、活躍の場を広げている。ツイッターアカウント/@kibitakibio

●今年注目のアマチュア選手

井手亮太郎(投手・九州産業大・新2年)

佐藤世那(投手・仙台育英高・新3年)

大江竜聖(投手・二松学舎大付高・新2年)


 井手亮太郎(九州産業大)は1年生ながら昨年の大学選手権に登板。サイドスローからのストレートが最速147キロを記録。下からホップしているような球筋を見て「これが1年生!?」と驚いた。体は細く、下半身もまだ安定していないので故障が心配だが、ケガなく成長すれば間違いなくドラフト候補になる逸材だ。


▲井手亮太郎(九州産業大)

 神宮大会の優勝投手である佐藤世那(仙台育英高)は、背中の奥深くに腕が回って「ぐりん!」と大車輪する久々の「西山一宇(元巨人)」系右腕。テークバックの“入り”としては近年「悪し」とされる形だが、フォロースルーの際にはアームにはならず、腕はしなっている。このフォームでどれだけ活躍を続けられるのか、大変興味がある。

 大江竜聖(二松学舎大付高)は、夏の東東京大会と甲子園で見た時は、高校生にはよくいるごく普通の左腕に思えた。ところが、この秋の東京都大会ではストレートが130キロ中盤を常時記録するなど、驚くほど力強くなっていた。さらなる成長に期待している。


▲大江竜聖(二松学舎大付高)


谷上史朗
1966年生まれ、大阪府出身。関西を拠点とするライター。田中将大(ヤンキース)、は中学時代から、T-岡田(オリックス)、前田健太(広島)、中田翔(日本ハム)、など高校時代から惚れ込み、取材を重ねている。近著に『マー君と7つの白球物語』(ぱる出版)がある。

●今年注目のアマチュア選手

黒瀬健太(捕手・初芝橋本高・新3年)

高橋奎二(投手・龍谷大平安高・新3年)

廣岡大志(遊撃手・智辯学園高・新3年)


吉田侑樹(投手・東海大・新4年)

小畑彰宏(投手・大阪ガス・25歳)

(※社会人選手は2015年の満年齢で表記)


服部健太郎
1967年生まれ、兵庫県出身。幼少期をアメリカ・オレゴン州で過ごした元商社マン。堪能な英語力を生かした外国人選手取材と技術系取材を得意とする実力派。高校2年と中学3年生の2人の球児の父親であり、少年野球チームのコーチをしていた。この経験を生かしたコラム「パパとママのための野球育児入門」を寄稿している。

●今年注目のアマチュア選手

永谷暢章(投手・履正社高・新3年)


小川良憲(投手・近江高・新3年)


吉田大喜(投手・大冠高・新3年)


向谷拓巳(捕手、外野手・大和広陵高卒→神戸ブルーサンダース入団予定)

中川卓也(内野手、投手・大阪福島シニア〈中学生〉・新3年)


 187センチ87キロという恵まれた体躯から最速147キロストレートを繰り出す永谷暢章(履正社高)は真上から投げ下ろすフォームと高身長がもたらす、抜群の角度が魅力。スピン量も多く、高めのストレートで空振りがとれるため、フォークの精度が増せば、プロの世界でも奪三振マシーンと化しそうだ。

 スリークオーターからキレのあるボールを両サイドに投げ分けることができる小川良憲(近江高)はプロのステージでも早い段階で結果を出し得る可能性を秘めた総合力の高さが武器。公立校を牽引し、140キロ台中盤を叩きだす吉田大喜(大冠高)のけれん味のない投球からも目が離せない。

 大和広陵高で立田将太(日本ハム6位指名)とバッテリーを組み、卒業後は独立リーグの神戸ブルーサンダースでプロの夢を追い続ける向谷拓巳の動向にも要注目。

 驚きの打撃センスを持つ中川卓也(大阪福島シニア)は、投げては136キロを叩きだす強肩の持ち主。中2ながら早くもプロの世界を予感させる逸材である。

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