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まさに黄金のラインナップ! 過去10年の日本ハムのドラフト1位選手を再検証!!


 いよいよ運命のドラフト会議の日が近づいてきた。話題のドラフト候補選手の行く末が気になるところだが、肝心なのは入団後の活躍だ。

 ドラフト戦略と選手の育成に定評があり、今シーズンも見事にパ・リーグのレギュラーシーズンで優勝を果たした日本ハムだが、今回は過去10年間に日本ハムが獲得したドラフト1位選手の成績を検証してみよう。

2006年〜2009年/エースと4番と扇の要!


【2006年】
宮本賢(大学生・社会人ドラフト/早稲田大)※希望入団枠
吉川光夫(高校生ドラフト/広陵高)

【2007年】
多田野数人(大学生・社会人ドラフト/サクラメント)
中田翔(高校生ドラフト/大阪桐蔭高)
※2005〜2007年の3年間は、高校生と大学生・社会人で別々に指名される「分離ドラフト」が採用されていた。

【2008年】
大野奨太(東洋大)

【2009年】
中村勝(春日部共栄高)

 2012年MVPの吉川光夫、不動の4番・中田翔、正捕手・大野奨太。まさに大成功の連続と言っていいだろう。高校生の獲得は育成に時間がかかると言われ、実際、吉川と中田もブレイクするまで時間がかかったが、現在はともにチームの柱になっている。

2010年〜2012年/入団拒否の攻防戦!


【2010年】
斎藤佑樹(早稲田大)

【2011年】
菅野智之(東海大)※入団拒否

【2012年】
大谷翔平(花巻東高)

 2011年と2012年はまさに「天国と地獄」。巨人入りを希望した菅野智之に入団拒否にあった翌年、大リーグ挑戦を表明していた大谷翔平の1位指名を敢行。

 2年連続して1位指名選手の入団拒否というリスクがあるなかで、大谷本人も驚きの投手と打者の「二刀流」育成プランなどで入団にまでこぎつけた。

 今シーズンの大谷の大活躍を見ると、球団の信念とリスクを恐れぬ覚悟の賜物だと思わずにはいられない。


2013年〜2015年/ああクジ運のなさよ…


【2013年】
渡邉諒(東海大甲府高)

【2014年】
有原航平(早稲田大)

【2015年】
上原健太(明治大)

 2014年の有原航平は4球団競合を引き当てたが、2013年は松井裕樹(桐光学園高→楽天)、柿田裕太(日本生命→DeNA)、岩貞祐太(横浜商科大→阪神)の競合で3連敗。2015年も高橋純平(県岐阜商高→ソフトバンク)、小笠原慎之介(東海大相模高→中日)の競合で連敗している。

 「その年で一番力のある選手を指名する」というチーム方針の影には、競合で敗れるという現実もある。クジ運だけはどうしようもない?


 こうして並べてみると、ドラフト1位選手のほとんどがいまなお現役で頑張っているのは嬉しい限り。選手本人の努力もあるだろうが、適材適所の人選と恵まれた育成環境を与え続けている球団の姿勢にはあらためて頭が下がる。

 今年はどんな選手が入団するだろうか? 日本ハムに注目選手が入団してほしいのはもちろんだが、日本ハムでなくてもかまわないので、できれば熱いパ・リーグにきてほしい。彼らが切磋琢磨し、パ・リーグ全体を盛り上げてほしいものだ。


文=サトウタカシ (さとう・たかし)

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