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今季も頼れる存在! プロ野球在籍年数の長い現役助っ人外国人ランキングを発表


 開幕が間近に迫るプロ野球。この時期、各球団で注目が集まるのはやはり新戦力だ。平沢大河(ロッテ)やオコエ瑠偉(楽天)などのゴールデンルーキーの動向が連日報じられ、また即戦力である新外国人の状態も気になるばかり…。

 しかし、そんな春、忘れられがちなのが、既存戦力である外国人選手の動向。外国人枠という縛りがありながら、長期的に実績を残し、日本球界に残留しつづける彼らはまさに頼れる存在だ。

 現在、NPBに所属する外国人助っ人を在籍年数の長い順に紹介しよう。
※陽岱鋼(日本ハム)など日本の学校を卒業し、日本人扱いの選手を除く
◎1位<9年目>
ジェイソン・スタンリッジ(ロッテ/37歳)

 2007年に来日し、ソフトバンク→(米独立)→阪神→ソフトバンクで長きに渡ってローテの一角を務めてきたスタンリッジが9年目でトップ。今年もロッテを新天地にNPB残留を果たした。

 阪神時代の2010年から6年連続で20先発以上。タイトル獲得こそないが、安定感あるタフな先発投手は計算できる存在。今季もロッテの先発ローテを確実に埋めてくるだろう。

 順調に行けば今季で国内FA権を取得し、来年からは外国人枠から外れる。通算1000投球回数も目前に迫っている。

【2015年シーズン成績】
23試合/10勝7敗/144.1投球回/防御率3.74

【NPB通算】
168試合/63勝54敗1ホールド/971.2投球回/防御率3.19


◎2位<8年目>
トニ・ブランコ(オリックス/35歳)


 NPB通算178本塁打を放っている巨砲が2位。来日1年目の2009年、中日で本塁打王&打点王の二冠を獲得したのを皮切りに中日、DeNAで主砲を務めてきた。

 昨季オリックスに加入したが、ケガや不調の影響もあり、本来の実力は発揮できず。新外国人も多いが存在感を示し、復活を果たすことができるのか。オープン戦から気迫のヘッドスライディングを見せるなど、本人も背水の陣の覚悟だ。

【2015年シーズン成績】
52試合/打率.194/9本/24打点/0盗塁


【NPB通算成績】
723試合/打率.273/178本/529打点/4盗塁


◎3位<7年目>
ランディ・メッセンジャー(阪神/34歳)


 2010年に来日し、阪神一筋。2012年以降、4年連続で190イニング以上を投げており、イニングイーターの本領を発揮。2013〜2014年は最多投球回数&最多奪三振、2014年は最多勝に輝いている。

 今季は2年連続3回目の開幕投手に内定。調整も順調で「今年はデブじゃないぜ」とシェイプアップした新ボディで開幕戦に挑む。

【2015年シーズン成績】
29試合/9勝12敗/193.2投球回/防御率2.97

【NPB通算成績】
171試合/52勝42敗1ホールド/831.2投球回/防御率3.07


◎4位タイ<6年目>
ウラディミール・バレンティン(ヤクルト/31歳)


 2011〜2013年の本塁打王。2013年には日本球界歴代最高の60本塁打をかっ飛ばしたバレンティンだが、昨季はケガで失速の1年に。しかし、今年は好物のラーメンを断ち、ダイエットを敢行するなど、周囲も驚くハイペースで調整中。契約最終年の今季、復活にかける思いがヒシヒシと伝わってくる。

【2015年シーズン成績】
15試合/打率.186/1本/6打点/0盗塁

【NPB通算成績】
503試合/打率.279/154本/363打点/6盗塁


◎4位タイ<6年目>
デニス・サファテ(広島/34歳)


 昨季、パ・リーグの最多セーブに輝いた頼れる守護神も今年で6年目。広島、西武時代から安定感は折り紙付き。昨季は自己最高のWHIP0.63を叩き出しており、ここに来て迫力が増している。キャンプから調整も順調。今季も鷹の9回は任せた。

【2015年シーズン成績】
65試合/5勝1敗9ホールド41セーブ/64.2投球回/防御率1.11

【NPB通算成績】
291試合/24勝11敗37ホールド132セーブ/301.0投球回/防御率1.58


◎4位タイ<6年目>
エディソン・バリオス(ソフトバンク/27歳)


 2011年、22歳で関西独立リーグ・神戸サンズに入団し、その年のうちにソフトバンクが獲得した逸材も今季で6年目を迎える。育成選手と支配下を行き来し、トミー・ジョン手術も行ったが、ついに昨季、30登板を果たして頭角を現した。助っ人では古参だが、まだまだ伸びしろを残す存在だ。

【2015年シーズン成績】
30試合/0勝2敗20ホールド1セーブ/34投球回/防御率3.18

【NPB通算成績】
25試合/2勝3敗20ホールド1セーブ/50.1投球回/防御率3.58


 このあとに続くのは、5年目。チェン・グァンユウ(ロッテ)、ミコライオ(楽天)、マシソン(巨人)、エルドレッド(広島)。頼れる古参助っ人の活躍に今季も期待したい!

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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