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開幕1軍・新人王へ駆け上がれ! プロ野球キャンプレポート《セ・リーグ注目ルーキー編》

 プロ野球の世界では、通例として2月1日が元日と言われている。つかの間のオフシーズンを終え、この日にキャンプインを迎えるのだ。

 特にプロ野球選手として初めてのキャンプに臨むルーキーにとっては、特別な1カ月の始まりといっても過言ではない。今回は1軍スタートを果たしたルーキーから、注目の選手をランキング形式で紹介しよう。


1位:小笠原慎之介

中日ドラゴンズ

「金の卵」にふさわしい舞台で飛躍させる。セ・リーグの高卒ルーキーでただひとり1軍スタートを切ったのが、小笠原慎之介。昨夏の甲子園優勝投手の実績を持つサウスポーを、首脳陣は『まずは一目見てみたい』と期待を寄せている。

 その中でも、谷繁元信監督はキャッチャーミットを持参予定。日本記録の3021試合出場を果たした名捕手が自ら受けることで、そのボールの良し悪しを判断する瞬間も訪れるに違いない。

 在名メディアは毎日のように背番号「11」の一挙手一投足を追いかけているが、自分を見失うことなくまずはキャンプ完走を目指してもらいたい。


2位:坂本誠志郎

阪神タイガース

 チーム唯一の1軍スタートを果たしたのが坂本誠志郎。大学日本代表の司令塔でキャプテンを務めた男は、プロの舞台でもナインをけん引する存在を目指す。

 合同自主トレでは多くの投手のボールを受け、所感を1人ずつメモにまとめているという報道が見られた。新人捕手としては当たり前のことなのかもしれないが、それをキッチリと行い、記者たちにアピールできるのは“頭脳派”たる所以だろう。

 かつて阪神のホームベースを守ってきた矢野燿大や藤井彰人のように、坂本も「投手をお世話できる」キャッチャーの系譜に名を連ねたい。


3位:中川皓太

読売ジャイアンツ

 下位指名からの成り上がりだ。巨人のドラフト7位・中川皓太は、桜井俊貴・重信慎之介の上位コンビと共に1軍メンバー入り。キレのあるストレートが持ち味の左腕が、新生ジャイアンツの秘密兵器に立候補する。

 通算402セーブを誇る岩瀬仁紀(中日)を彷彿とさせるフォームに加え、大学の先輩・菅野智之も行うカーブを使った調整。名投手の“いいとこどり”が、現状は良い方向に働いているようだ。

 東海大時代は先発として鳴らしたが、プロでは適性を見極める方針とのこと。アピールを続け、12球団屈指のピッチングスタッフに割って入りたい。


4位:山崎晃太朗

東京ヤクルトスワローズ

 日本大出身で、小柄な左の外野手。おまけに背番号は31番。「真中二世」としてこれ以上ない特徴を持つ山崎晃太朗は、ドラフト1位・原樹理とともに1軍スタートを果たした。

 足の速さが最大の特徴で、合同自主トレで行われた30メートル走では昨季の盗塁王・山田哲人の3秒8に迫る3秒94を計測。キャンプでも快足ぶりを見せつけ、熾烈なセンター争いに参戦する。


5位:熊原健人

横浜DeNAベイスターズ

 かつて神主の道に進みかけたルーキーは、時を経て「ハマの神様」になるかもしれない。DeNAのドラフト2位・熊原健人は、ダイナミックなフォームから繰り出す快速球が武器。チーム66年ぶりの「背番号1の投手」として、期待も大きい。

 合同自主トレの段階で、既に150キロを叩き出したというニュースも。オーバーワークと見る向きがある一方、キャンプインから全力投球を披露できるのは間違いない。


6位:西川龍馬

広島東洋カープ

 ドラフト1位・岡田明丈をはじめ、5人の新人が1軍スタートを切る広島。その中で、同5位で指名された西川龍馬の評判が高くなっている。


 西川と同様に63番を背負った丸佳浩もお墨付きの打撃センスに加え、守備や走塁でも一定のクオリティーを発揮。高校から社会人に進んだ細身の内野手は、1年目からマツダスタジアムを沸かせるか。


文=加賀一輝(かが・いっき)

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