1984(昭和59)年のシーズン終盤、広島の優勝が決まり消化試合となった阪神vs中日。ナゴヤ球場で行われたこの試合が波紋を呼んだ。消化試合に集まったファンのお目当ては中日・宇野勝と阪神・掛布雅之の本塁打王争い。37本で並んでいた2人のどちらがキングに輝くかに注目が集まっていたが、結果は2人とも5打席敬遠。7回の宇野の打席は二死満塁だったがお構いなし。スタンドからは両軍ベンチに怒号が飛んだ。