第88回センバツ高校野球大会は3月20日に開幕。11日(金)には組合抽選会が行われ、出場32校の対戦相手が決まる。
この時期はさまざまなメディアで、センバツに出場する注目選手を紹介している。しかし、普通に紹介しては面白味に欠けるのは明白だ。
そこで今週から4回に渡り、昨年のドラフト戦線を賑わせた選手たちを「パターン別」に分けて、その選手たちに当てはまるような高校生ドラフト候補選手を紹介していこう。
昨春のセンバツで、一躍その名を全国に広めたのが、県岐阜商の高橋純平(現ソフトバンク)だった。1回戦の松商学園(長野)との試合では、初回にいきなり150キロを計測。さらに4回以降は完全ピッチングを見せるなど、全国の野球ファンにその名をアピールした。
絶賛の嵐を浴びた高橋は、夏の甲子園出場は果たせなかったものの、2015年ドラフトではソフトバンクから1位指名を受けてプロ入りしたのはご存じの通り。今春のセンバツでは、高橋純平のように甲子園デビューを飾り、その名を全国に響かせるような好投手はいるのだろうか?
?田萌生(たかた・ほうせい)
岡山・創志学園
投手/右投右打/176センチ/65キロ
上出拓真(かみで・たくま)
北海道・札幌第一
投手/右投右打/182センチ/70キロ
有村大誠(ありむら・たいせい)
熊本・秀岳館
投手/右投右打/184センチ/77キロ
園田涼輔(そのだ・りょうすけ)
兵庫・長田
投手/右投右打/179センチ/71キロ
昨秋の県大会、注目カードの報徳学園対東洋大姫路戦後に園田が登板すると、家路につきはじめた観客が足を止めたという逸話を持つ怪腕。
最速140キロをマークするストレートと、キレの良い変化球を武器に、その試合では13奪三振で完封。一躍、その名が知れ渡る存在となった。
21世紀枠で選抜された長田高校は、県内屈指の進学校。思考回路を働かせ続けたことで劇的進化を遂げた秀才右腕が、甲子園のマウンドでどんな投球を見せるか。要注目だ。
高橋純平のように、もしも夏の甲子園大会に出場できなくても、今春のセンバツで全国にその名を響かせ、今秋のドラフト戦線に名乗りを挙げる…。そんな可能性を持った好投手たちのマウンド捌きに期待したい。
*この記事の文章及びプロ注目度や将来性数値などは、『野球太郎No.018 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2016』より抜粋して掲載しています。
構成=野球太郎編集部