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第1回 センバツ選考を振り返る

 3月22日のセンバツ開幕まで、あと約1カ月! 高校球児たちもトレーニングから実戦練習、紅白戦などに向かっていくところでしょうか。スポーツニュースや新聞ではプロ野球やWBC中心ですが、本屋さんには「センバツ特集号」がずらりと並び、センバツ開幕が待ち遠しく感じます。
 『週刊野球太郎』では『週刊野球太郎』らしい形でセンバツ特集をしていきたいと思います。再来週の3月4日更新回にはドラフト候補・注目選手紹介をしますので、お楽しみに!
 初回となります今回は、改めての出場校、各地区の選考を振り返ろうと思います。

<北海道>
北海道大会準決勝は遠軽(21世紀枠で選抜出場)を7-5で敗り、決勝は駒大苫小牧を同じく7-5で敗った北照が2年連続の優勝。選考もすんなりいき、2年連続5回目のセンバツ出場を決めた。

<東北>
昨秋の東北大会は仙台育英が優勝、聖光学院が準優勝。通常の年ならこの2校で決まるところだが、仙台育英が東北大会後の明治神宮大会で優勝したため、2年連続で東北地区からの出場枠がさらに1校増えた。準決勝で仙台育英に10-1でコールド負けした酒田南ではなく、聖光学院に5-4と1点差及ばなかった盛岡大付が仙台育英、聖光学院とともにセンバツ出場する。
また、第85回記念大会ということで出場校が4校増え36校となる。増加分の選出方法の一つとして注目されていたのが「東北絆枠」。結果的に選出されたのは山形中央。東北大会は準々決勝で聖光学院に4-2で敗れたが、2010年に21世紀枠で選出されたようにボランティア活動などの面も評価されての選出となった。

<関東・東京>
関東と東京合わせて6校がセンバツに出場できる。関東大会ベスト4の浦和学院、花咲徳栄、宇都宮商、常総学院、東京都大会優勝の安田学園は順当に選ばれ、残る1校は前橋育英と早稲田実業で争われた。攻撃、守備に差はなく、投手力で勝る早稲田実業が選出となった。

<北信越>
北信越大会の決勝戦は福井県大会の決勝と同じカードとなり、県大会では完敗した春江工だったが、2-1で敦賀気比に雪辱を果たした。この2校がそのままセンバツに出場する。福井県の高校が2校選ばれたのは89年に次ぐ、24年ぶり2度目。



<東海>
記念大会の今大会は東海地区から選ばれる高校数が2校から3校に増えた。東海大会優勝の県岐阜商、準優勝の菰野は順当に選考される。準決勝で敗退した市岐阜商と常葉学園菊川の争いは、コールド負けだった市岐阜商が評価を下げ、常葉学園菊川が5年ぶりの出場となる。

<近畿>
6校がセンバツに出場できる近畿地区。近畿大会初出場初優勝の京都翔英を筆頭に、報徳学園(準優勝)、大阪桐蔭、龍谷大平安(ともにベスト4)がまず選出された。準々決勝で敗退した中で、接戦で敗退した大和広陵と履正社が選ばれた。

<中国>
東海地区と同じく、中国地区からも選ばれる高校が1校増え、3校となる。準決勝を11-1のコールドで勝ち上がった関西が広陵を8-5で下し、優勝した。岩国商は準決勝で広陵に敗れたが、2-0というスコアが評価され、3つ目の枠に滑り込んだ。よって、関西、広陵、岩国商の3校が中国地区を代表してセンバツに出場する。

<四国>
四国からも出場校が1校増え3校の選出となる。四国大会決勝は高知県を制した高知と徳島県を制した鳴門が対戦。8-6で高知が優勝した。準決勝で敗れた徳島商と済美の最後の椅子の争いは地域性(鳴門がすでに選出されているため)、投手力(済美のエース・安樂智大は昨秋に1年生ながら151キロのストレートを投げた)、準決勝のスコア(済美は1点差で敗退、徳島商は4点差で敗退)などの理由から済美が出場を決める。初出場初優勝した2004年以来の9年ぶりのセンバツ出場。

<九州>
昨年の選考では「逆転現象」が起こった九州地区だったが、今年は順当に決まりました。優勝した沖縄尚学、準優勝の済々黌、4強に残った創成館、尚志館の4校が選考された。創成館、尚志館はともに準決勝でコールド負けしたが、創成館はそれ以前の3試合連続完封、尚志館は長崎県優勝の長崎日大を敗り、また大隅半島の高校から初めての甲子園出場になる、という地域性の面も評価されての選考となった。昨年、「逆転現象」によりセンバツに出られなかった創成館は念願の初出場となった。
補欠校1位の熊本工は沖縄尚学に1点差で敗れたチーム力が、補欠校2位の宮崎日大はドラフト候補の甲斐翼を擁して、済々黌に接戦で敗れたことが、それぞれ評価されたが、惜しくもセンバツ出場とはならなかった。

21世紀枠
最終候補校に残った各地区を代表する9校の中から東日本(北海道、東北、関東(東京含む)、北信越、東海)、西日本(近畿、中国、四国、九州)で1校ずつまず選ばれる。こちらはいわき海星と土佐に。土佐は21世紀枠初めての私立高校。
残った7校から地域関係なく、2校がセンバツ出場となる。こちらは益田翔陽と遠軽が選ばれた。遠軽はここ8年間で4回、夏の北北海道大会決勝に進出するも勝ちきれず甲子園は逃してきた。ついに初出場となり、また最も北に高校が位置する甲子園出場校となった。

以上が今年のセンバツに出場する36校です。次回は昨秋の明治神宮大会をダイジェストで振り返り、さらに昨年の甲子園に出場し、センバツでも活躍が予想される選手をまとめようと思います。来週もお楽しみに。

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