某インタビューで「柳田さんがいなかったら今の自分はいない」と桑原将志に言わしめた柳田殖生。
柳田は、2005年にNOMOベースボールクラブから中日に入団。2014年からDeNAの一員となった。内野ならどこでもこなせる器用さで重宝された選手だった。これからは球団職員としてDeNAを支えていくそうだ。
横浜出身の長田秀一郎は鎌倉学園高を経て慶應義塾大に進んだ。慶應義塾大では、9者連続奪三振の東京六大学リーグ記録を打ち立てた。
2013年7月、渡辺直人とのトレードで西武から移籍。チームの浮き沈みの激しかった2015年にはリリーバーとして45試合に登板し、4勝1敗10ホールド、防御率2.06と好成績を収めた。しかし、今シーズンの登板試合数は6。出場機会に恵まれなかった。今後も現役続行を希望している。
内村賢介(=写真)は西武の水口大地と同じ163センチ。今季のNPBでは最も小柄な選手だ。2007年の育成ドラフトで指名されたBCリーグ・石川ミリオンスターズ出身の選手で、BCリーグ初のNPBプレーヤーとして注目を浴びた。そして、2012年に藤田一也とのトレードで楽天から移籍。
小回りの利く選手として、2012年、2013年は二塁手に定着。2012年には、中村紀洋の打席中に盗塁を試みたことで、中村が内村を叱責。その行為をとがめられた中村はペナルティとして2軍落ちとなったのも印象に残る。
FA権を取得し、その去就が注目される平田良介(中日)と萬谷康平は近所に住んでいた幼馴染だという。2013年、育成ドラフトで萬谷のDeNA入団が決まった際には、平田から「早く1軍で対戦するのを楽しみにしている」と、エールが寄せられた。
2014年のルーキーイヤーに支配下登録を勝ち取り、初勝利を挙げたが、2015年以降は出場機会に恵まれなかった。萬谷は現役続行を希望している。必ず平田との念願の幼馴染対決を実現してもらいたい。
文=元井靖行(もとい・やすゆき)