今回は、これまでの「2016年ユーキャン新語・流行語大賞」の歴史のなかで見事、受賞に輝いた野球関連の流行語とその受賞者を一覧にまとめてみた。
(肩書きは受賞当時)
■1985年流行語部門・銀賞
「トラキチ」
受賞者:松林豊(阪神タイガース私設応援団長)
■1986年流行語部門・金賞
「新人類」
受賞者:清原和博、工藤公康、渡辺久信(西武)
■1987年特別賞部門・特別賞
「鉄人」
受賞者:衣笠祥雄(広島)
■1991年表現部門・金賞
「川崎劇場」
受賞者:金田正一(元ロッテ監督)
■1993年新語部門・銅賞
「FA」
受賞者:落合博満(この年に導入されたFA権を行使して中日から巨人に移籍)
■1993年大衆語部門・金賞
「親分」
受賞者:大沢啓二(日本ハム監督)
■1993年特別賞部門・年間傑作語録賞
「悪妻は夫をのばす」
受賞者:落合信子(落合博満夫人)
■1994年大賞
「イチロー(効果)」
受賞者:イチロー(オリックス)
■1995年大賞
「NOMO」
受賞者:野茂英雄(ドジャース)
■1995年大賞
「がんばろうKOBE」
受賞者:仰木彬(オリックス監督)
■1996年大賞
「メークドラマ」
受賞者:長嶋茂雄(巨人監督)
■1998年大賞
「ハマの大魔神」
受賞者:佐々木主浩(横浜)
■1999年大賞
「雑草魂」
受賞者:上原浩治(巨人)
■1999年大賞
「リベンジ」
受賞者:松坂大輔(西武)
■2001年語録賞
「ファンの皆さま本当に日本一、おめでとうございます」
受賞者:若松勉(ヤクルト監督)
■2003年トップテン
「勝ちたいんや!」
受賞者:星野仙一(前阪神監督)
■2004年トップテン
「新規参入」
受賞者:堀江貴文(ライブドア社長)
■2005年トップテン
「ボビーマジック」
受賞者:サブロー、今江敏晃(ロッテ)
■2006年トップテン
「シンジラレナ〜イ」
受賞者:トレイ・ヒルマン(日本ハム監督)
■2006年トップテン
「ハンカチ王子」
受賞者:斎藤佑樹(早稲田実野球部)
■2009年トップテン
「ぼやき」
受賞者:野村克也(元楽天監督)
■2010年特別賞
「何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です」
受賞者:斎藤佑樹(早稲田大野球部)
■2013年選考委員特別賞
「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」
受賞者:東北楽天ゴールデンイーグルス
■2014年トップテン
「カープ女子」
受賞者:石田敦子(漫画『球場ラヴァーズ』作者)、大井智保子、古田ちさこ、天野恵(カープ女子 神3)
■2014年トップテン
「レジェンド」
受賞者:山本昌(中日)、葛西紀明(土屋ホームスキー部)、青木功(プロゴルファー)
■2015年年間大賞
「トリプルスリー」
受賞者:柳田悠岐(ソフトバンク)、山田哲人(ヤクルト)
■2016年年間大賞
「神ってる」
受賞者:緒方孝市(広島監督)、鈴木誠也(広島)
こうしてまとめてみると“野球流行語”は毎年のように「2016年ユーキャン新語・流行語大賞」に選出されている。眺めていて、“あの年の野球界”を懐かしく思い出した方も多いのではないだろうか。
文=落合初春(おちあい・もとはる)