来年のセンバツへ向けた秋季大会が終結した高校野球。少し気が早いが、来年のドラフト戦線で注目を集めそうな有望球児を都道府県別に紹介しよう。今回は関東編。
■岩本大地(石岡一)
今春から注目を集め始める右腕。140キロ台中盤のストレートに鋭いスライダーで奪三振の山を築く。174センチ73キロとやや小柄だが、コントロールが改善すれば。
■菊田拡和(常総学院)
名門・常総学院で1年生からクリーンアップを務めるスラッガー。182センチ88キロの体格と圧倒的なスイングスピードで広角にもスタンドイン。三塁を確実に守れるようだと、注目度が高まっていきそうだ。
■石井巧(作新学院)
兄は日本ハム・石井一成。2018年夏は栃木大会準決勝でサヨナラ本塁打を放つなど活躍し、甲子園でも遊撃を守った。
■杉山直杜(桐生第一)
小柄ながらノビのある140キロ超ストレート。しっかり止まって投げられる。立ち姿に安定感がでれば、真の本格派に。
■梶塚彪雅(前橋育英)
総合力が高い技巧派エース。変化球の精度が高く、試合を作ることができる。130キロ台後半の球速が増せば、ドラフトも視野に。
■韮澤雄也(花咲徳栄)
巧打が光る左打ちの遊撃手。今夏の甲子園でも3番を務め、打撃も守備も光るものを見せた。チームメートのフォームの物真似が得意で、「再現性」を持つタイプ。
■和田康平(埼玉栄)
185センチ87キロの肉体から強靭なフルスイング。肩のケガの影響で一塁を守っているが、和製大砲の期待が持てる逸材。
■根本太一(木更津総合)
今夏の甲子園で最速149キロを記録した快速右腕。肩ヒジの柔らかさを感じるフォーム。制球が課題だったが、徐々に成長を見せている。150キロ+安定感でドラ1クラスに上昇も。
■井上広輝(日大三)
最速150キロ右腕。今夏の甲子園は右ヒジの故障明けで短いイニングの登板だったが、実力を見せつけた。現時点での評価は高く、上位クラスの一人。
■廣澤優(日大三)
日大三では廣澤優も有望。189センチの長身から最速148キロのストレートを投げ下ろす。秋の大会ではエースナンバーを背負った。下半身がしっかりしてくれば、軽々150キロを出せるはず。
■及川雅貴(横浜)
最速152キロを誇る左腕。1年から先発を任されるなど超大物の域。スライダーが低めに集まれば、プロでも苦戦するだろう。秋の神奈川県大会でも3試合連続2ケタ奪三振を記録。四死球の多さがやや気がかりだが、素材は間違いなくドラ1級。
■森敬斗(桐蔭学園)
175センチ67キロとやや細身ながら、抜群のパンチ力を秘めた遊撃手。今秋の関東大会では初戦にサヨナラ逆転満塁弾、決勝戦で2発と打ちまくった。強肩も持ち味で主将、イケメンとセールスポイントが盛りだくさん。
文=落合初春(おちあい・もとはる)