日本ハムの海外キャンプは、1987年に、同じくアメリカのフロリダ州サラソタで敢行して以来30年ぶり。
昨年まで拠点としていた沖縄の名護市営球場は老朽化が進み、数年前には、若手投手が自主トレ中に腐食したフェンスの一部が原因で捻挫してしまうアクシデントも起きており、球団からも長年、改修の要望が上がっていた。これを受け、名護市も2019年までに完了する改修計画を立案。
工事が終了し、球場がリニューアルされれば、2020年からはキャンプの全日程を名護に戻して行う見通しとなっている。
キャンプインに先駆けて、今月18日には、若手を中心に構成されたアリゾナ行きメンバーが発表され、投手陣は大谷翔平や有原航平ら22名、野手陣は中田翔、西川遥輝、中島卓也ら20名。新人からは、ドラフト1位の上原健太(明治大)、2位の加藤貴之(新日鉄住金かずさマジック)の両左腕投手が抜擢されている。
なお、武田久、武田勝、石井裕也、田中賢介、矢野謙次らのベテラン組は、沖縄・国頭村の2軍キャンプで始動予定。
ちなみに、29年前にサラソタキャンプを行った1987年。日本ハムは6月にいったん首位に立ちながら、最終的には優勝した西武に11.5ゲーム差をつけられ3位に終わっている。今年、12球団唯一の海外キャンプを張る日本ハムがどんなシーズンを送るのか、注目だ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)