■プレゼント
ノーバントネックレス
上本博紀(阪神)は31歳になったが若虎に負けずに頑張ったのう。2番打者としてスタメンに定着したが、わしは知っておるぞ。あんまりバントが得意じゃないことを。173センチ65キロ。やや小柄な二塁手なだけあって、外見はバントがうまそうに見える。そして阪神という球団はここ10年ほど「バントが得意じゃない選手に、ここぞの場面でバントを命じる」癖があるみたいじゃ。
今季は9本塁打をかっ飛ばし、振り切るスイングで巧打を連発したことをわしは知っておる。特別にバントのサインがこなくなるノーバントネックレスを進ぜよう。
ん? 中谷将大や俊介も物欲しそうな目でこちらを見ておるのう。ホウ、ホウ、ホウ。
■プレゼント
強力な後続バッター
今季の鈴木大地(ロッテ)は18死球をぶつけられ、痛い思いをしたのう。一時期、打線でマトモに打っていたのはお前さんだけだったのをサンタさんは覚えておるぞ。相手からすれば、鈴木大地さえ抑えればロッテ打線はクリアだったのじゃ……。
可哀想に。来季はこんなことにならないように後ろを打つ強力な助っ人をプレゼントしよう。去年の今頃は伊東勤監督の願いを聞いてパラデスとダフィーを連れてきたのじゃが……。まあ、お願いした効果と違うプレゼントがくることはよくあることじゃ。ホウ、ホウ、ホウ。
■プレゼント
なんでも願いが叶うチケット
おお、なんとまだ村田修一(前巨人)の球団が決まらぬとはサンタさんもびっくりじゃ。去年、打率.302、25本塁打、81打点を記録し、ゴールデン・グラブ賞とベストナインを獲得したにも関わらず、なぜか出場機会を失い、挙句に自由契約とは……。調子が上がらなかったのも無理はない。
お気の毒な村田にはとっておきの、なんでも願いが1つだけ叶うチケットを進ぜよう。何に使ってもよろしい。夢を追いかけても、現実を見てもいいのじゃよ。ホウ、ホウ、ホウ。
文=プロ野球サンタ