途中入団年:1989年(西武)
83試合:打率.257(292打数75安打)/32本塁打/81打点
1990年から1992年にかけて3年連続で本塁打王を獲得したデストラーデもシーズン途中の入団だった。もともとNPB移籍のウワサがあり、中日や阪神が食指を伸ばしていたが、1989年の6月に西武と契約して来日。
牧師風の容姿で「外れ臭」が漂っていたが、6月20日のオリックス戦でデビューすると、83試合で32本塁打をかっ飛ばす大活躍。怪しさ満点だった眼鏡はトレードマークになった。
来日初年度の活躍にもまったく驕ることなく、翌1990年の春季キャンプには頭から参加。日本野球への適応力を高めようとする姿が活躍につながると、あらためて認識させられた生真面目な男だった。
(カッコ内の球団名は来日時のもの)
途中入団年:2007年(ロッテ)
67試合:打率.284(250打数71安打)/7本塁打/39打点
途中入団年:2009年(ソフトバンク)
109試合:打率.282(411打数116安打)/20本塁打/74打点
途中入団年:2012年(西武)
64試合:打率.286(199打数57安打)/9本塁打/21打点
オリックス、ロッテ、ソフトバンク、西武の4球団を渡り歩き、NPB通算8年で135本塁打を記録したオーティズは途中入団のプロフェッショナル。ロッテには2007年6月、ソフトバンクには2009年4月、西武には2012年6月に入団したが、しっかりと調子を上げ、翌年の契約を勝ち取っている。出戻り途中入団はだいたい外れるものだが、オーティズは信じられる男だった。
途中入団年:2012年(広島)
65試合:打率.262(225打数59安打)/11本塁打/35打点
今や広島になくてはならない存在になっているエルドレッドも途中入団組。主砲・栗原健太が故障でメドが立たず、2012年6月に入団した。11本塁打という及第点の成績だったが、当時の広島ではチーム2位の本塁打数。翌2013年は骨折もあり、66試合で13本塁打と爆発的な成績は残せなかったが、練習を怠らず、積極的に周囲とのコミュニケーションを図るなど、常に真摯に取り組み、ついに3年目の2014年に37本塁打。本塁打王のビッグタイトルを獲得した。
途中入団年:2014年(西武)
106試合:打率.290(396打数115安打)/34本塁打/73打点
思い返せばメヒアも途中入団組。2014年5月に緊急補強され、5月15日の日本ハム戦で1軍デビューを果たすと、初打席初本塁打。以降も本塁打を量産し、気がつけば中村剛也(西武)と並び、34本塁打で途中入団ながら本塁打王を獲得した。
文=落合初春(おちあい・もとはる)