7月10日〜26日(四日市営霞ヶ浦球場)
菰野3投手はじめプロ注目の快腕集う夏
山井・出口ら三重の飛ばし屋勢に熱視線
●菰野に140キロ台トリオ
好投手輩出県のイメージにたがわず、今年も素質の高い投手が揃った印象だ。中でも菰野の3投手は、バラエティに富み実力も十分で、プロ球団スカウトから注目を集めている。ここまで背番号1をつけてきた山田大樹は投打両面で逸材だ。スリークオーターから力強い球を投げ込む一方、スムーズなハンドリングで球をとらえ、打った瞬間本塁打とわかる打撃も魅力。将来性を考えると、投手よりも打者として推す声がスカウト間で大きくなっている。横井希は一冬越えてメジャーリーガーのような体格に変わり、春は短いイニングをパワーで抑え込んだ。永田将也は上半身が柔らかく、投手としての才能や将来性は3人の中で最上位に位置付けるスカウトもいる。
●夏に間に合わせたい好素材陣
プロ注目の投手は菰野だけではない。中津友志(三重)は3月にヒジの張りを訴え、春季県大会ではベンチを外れたが、5月に実戦登板を再開。スカウトから視察や問い合わせも相次いでいる。西田昂洋(近大高専)も左肩脱臼で出遅れたが、県大会終盤にマウンドに上がり、5月の練習試合では136キロをマークした。久保弘我(宇治山田商)は昨年1年間、部の不祥事による反省期間で実戦を離れていたが今春に復帰。本調子には程遠かったものの素材のよさは際立っている。1年時の快投を取り戻せるか、注視していきたい。
この他、右投手では福西喬(津)が公立の進学校ながら140キロ台のストレートを投げる。制球に課題はあるが石川雄基(津商)も速球派の1人だ。今春県大会では霞ヶ浦球場のスピードガンで138キロをマークした。身長182センチの三輪航平(三重)は今春からサイドスローに転向。まだインパクトに欠けるものの腕の振りはスムーズで、将来性を感じさせてくれる。
左腕では祝大祐(いなべ総合学園)が体の使い方がうまく、130キロ台後半のストレートにノビがあり打者にとって打ちづらい。