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《甲子園大会・最弱県を応援!》今は下から数えたほうが早いけど……。逆襲期待したい日本海側勢4県


 いよいよ幕を開けた第98回全国高等学校野球選手権大会。

 8月の週刊野球太郎では、「夏の甲子園」をテーマにした記事を積極的にお届けするので楽しみにしていただきたい。

 今回は、ここからの逆襲に期待を込めて「夏の甲子園での勝ち星の少ない県」の出場チームを紹介する。

自慢の打線に火をつけろ!


★山形県:23勝(55敗)/代表校:鶴岡東

 現時点で夏の甲子園での勝ち星が一番少ない山形県。その山形代表は、2年連続5度目の出場となる鶴岡東だ。

 鶴岡東は昨年、4回目の夏の甲子園で悲願の初勝利を挙げている。そのため2勝すれば、先輩を超える上に富山県(現時点で25勝)に並ぶ可能性も出てくる。

 そのためにも予選5試合で平均10.6点をもぎ取った強打に期待。爆発すれば富山県を抜き去ることも夢ではない。

 (※8月8日、大会2日目。鶴岡東はいなべ総合に3対5で敗戦)


Wエース、大車輪の活躍なるか


★富山県:25勝(56敗1分)/代表校:富山第一

 2年前の夏の甲子園では2勝したものの、昨年は惜しくも初戦で敗れてしまったことで山形県に差を詰められた富山県。今年は3年前に2勝を挙げた富山第一が聖地への切符をつかんだ。

 プロ注目のエース・中津原元輝に、2年生ながら決勝戦で11奪三振を奪って完封勝利を挙げた森圭名を擁する投手陣は見どころたっぷり。1勝どころか今大会のダークホースになりうる可能性を秘める。


巡ってきたリベンジの時


★新潟県:27勝(55敗)/代表校:中越

 7年前に日本文理が準優勝を果たしてからは、3年に1度はベスト8へ進むチームが現れるようになるなど、風向きが変わっている新潟県。今年は昨年に続いて中越が参戦する。

 昨年、2年生ながら唯一甲子園でベンチに入った主将の広川健介を中心に、昨年1点差で逃した白星のリベンジを果たしたい。

 ちなみに最近の新潟県勢は、初戦勝利と初戦敗退を交互に繰り返している。オカルト的な見地からすると、昨年負けているので、今年は勝つ順番だ。

組織の力で手にした甲子園


★島根県:29勝(59敗)/代表校:出雲

 近年の島根代表といえば、「やくざ監督」こと野々村直通元監督でおなじみの開星のイメージが強いが、今年は県立の出雲が春夏通じて初めて甲子園の土を踏むこととなった。

 実はこの出雲、今年の春のセンバツの21世紀枠候補に名が挙がっていたのだが、その時は落選……。しかし、夏は見事に自力で聖地をたぐり寄せた。

 この勢いのままに初出場初勝利を狙い、そして島根県に4年ぶりとなる甲子園の白星を届けてもらいたい。

 (※8月7日、大会初日。出雲は智辯学園に1対6で敗戦)


直上の県よ、首を洗って待っていろ!


 今回紹介した4県は白星こそ少ないが、山形と富山は3年前にベスト8、新潟は2年前にベスト4に入るなど、俄然勢いは高まっている。

 島根の上には三重と滋賀(30勝)、福島(31勝)らがいるが、うかうかしていたら並ばれ、追い越されるのも時間の問題だ。

 この夏の甲子園後に、今回取り上げた4県の勝ち星がどれくらい積み上がっているのか、楽しみでならない。


文=森田真悟(もりた・しんご)

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