待ちに待った野球シーズンがやってきた。キャンプインから、早1週間が経ち、すでに紅白戦を行う球団もある。あと数週間もすればオープン戦、そして3月27日(金)には、両リーグともに開幕戦を迎える運びとなる。
「いち早く試合を観たい!」というプロ野球ファンにオススメなのが、1軍のオープン戦であり、イースタン、ウエスタン両リーグのオープン戦にあたる春季教育リーグだ。登板間隔の調整のために1軍レベルの投手が投げることがあれば、実戦経験を多く積むために1年目のルーキーたちが積極的に出場することも多い。そのために、意外な対戦、楽しみな対戦に遭遇することがあるのだ。
楽しみな対戦の例を挙げればきりがない。まずはドラフト1位対決として注目を集める、安樂智大(楽天)vs岡本和真(巨人)。日程表をみると、3月3日にいきなり、両チームの対戦が予定されている。
現時点では、1軍に帯同している安樂に対して、岡本は2軍スタート。だが、安樂との対戦は実現しなくとも、?橋光成(西武)や、右ヒジと相談しながらスロー調整中の有原航平(日本ハム)との対戦も実現する可能性がある。
“夢いっぱい”の対戦が実現する可能性を秘めているのは、ウエスタン・リーグも同様だ。イースタン・リーグよりも1球団あたりの試合数が多く組まれているウエスタン・リーグでは、選手の出場機会が増えると思われ、特に試合の間隔も詰まっていることから、数多くの投手を観ることができそうだ。
広島のドラフト2位・薮田和樹は、大学の公式戦でほとんど投げていないため、プロ野球ファンだけではなく、アマチュア野球ファン興味深々なのではないだろうか。キャンプを順調に過ごして、ぜひ教育リーグで投げてほしい。
また、ソフトバンクは高校生を中心に指名した。栗原陵矢や古澤勝吾らのドラフト組のほか、幸山一大ら、8人の育成ドラフト組のプロデビューを目撃するかもしれない。
[ウエスタン・リーグ春季教育リーグ試合日程]
試合数:全22試合
もうひとつ、春季教育リーグで見逃せないのが、思わぬベテラン選手が、調整のために試合に出場するシーンだ。
首脳陣から、調整のペースをある程度、任されているベテラン選手たち。投手であれば「実戦で打者との対戦をしたい」、打者であれば「マシンではなく試合で生きた球を打ちたい」といった要望を叶えるのが、春季教育リーグでもある。西口文也(西武)や、川上憲伸、山本昌(ともに中日)といったベテランたちの姿を拝むことができるかもしれない。