★富山凌雅(九州国際大付高→トヨタ自動車)
エースとして3勝を挙げ、チームのベスト8躍進に貢献した富山。プロ志望届を出すも指名がなかったことで、現在はトヨタ自動車で汗を流している。
トヨタ自動車といえば、かつては古田敦也、現役では金子千尋を輩出した社会人の名門チーム。先日の都市対抗野球でも初優勝を果たすなど、今熱いチームで3年後のプロ入りを目指す。
ちなみに富山は14兄弟(富山は三男)の大家族としても話題に。
★小孫竜二(遊学館高→創価大)
九州学院高戦で9回3失点完投勝利を挙げ、プロの4球団から調査書が届くなどプロ注目の逸材だった小孫だが、まさかの指名漏れで創価大へ進学した。
そんな実績を持つだけに、春季リーグでは4戦目に先発のチャンスを与えられた。しかし6回1/3で自責点6のほろ苦デビューになってしまった。ここからの奮起に期待したい。
★河村説人(白樺学園高→亜細亜大)
★中野祐一郎(白樺学園高→法政大)
チームを4年ぶりの甲子園に導いた河村(写真)&中野のWエースは、それぞれ東京の大学に進んだ。
いずれもまだ公式戦には出場していないが、まだ先は長いので慌てずに大学野球に慣れていってほしい。
そして、高校時代に聖地で挙げられなかった勝利をプロで挙げてもらいたい。
★光田悠哉(大阪偕星学園高→甲南大)
激戦区・大阪を勝ち抜いて初出場した大阪偕星学園高。そのエースだった光田は、兵庫の甲南大でプレーしている。
甲南大は現在、阪神大学リーグの2部だが、光田が主戦として1部に押し上げるような活躍ができれば、プロ入りも自然に近づいてくるはず。一足先にプロへ進んだ同期の姫野優也(日本ハム)に負けじと奮闘する姿を見たい。
昨年、聖地を沸かせた投手たちの足取りはいかがだっただろうか?
ここで紹介したのはほんの一部ではあるが、今も大学や社会人で頑張っているようで、とても喜ばしい。
早ければもう2年後にはこの世代のプロ野球選手が生まれる……。それを楽しみに2018年のドラフト会議を待つとしよう。
文=森田真悟(もりた・しんご)