プロ野球2016 ココが変わってどうなった?【球場&応援編】
「ボールパーク化」という言葉が一般的となったプロ野球界。新規ファンを獲得するため、近年は12球団ともに、球場内の施設改善やサービスなどに注力。2016年シーズン開幕前には、様々なニュースが発表された。
東京ドームは3年をかけて、大規模なリニューアルをすると発表した。
座席だけでなく、照明や音響、そしてトイレもリニューアルするといい、開幕前の3カ月間で、1階内野席が大幅に改善。膝前のスペースが従来比1.5倍に拡張され、背もたれと座面にパッドが装着された。
「コミュニティボールパーク化構想」を打ち出している横浜DeNAベイスターズは、横浜スタジアムの座席の色をリニューアル。
まずは巨人のチームカラーであるオレンジの座席を、「横浜ブルー」へ統一する予定だ。
段階的ではあるが、現在は6035席がブルーに変更された。球場に行けば一目瞭然。ブルーの座席が並ぶ景色は、スタジアムのなかでは輝いて見える。全ての座席がブルーになる日が待ち遠しい。
また横浜スタジアムでは、座席ホームとビジターの概念を無くすという斬新なエリア名称も発表された。従来のホーム側である一塁側がBAY SIDE(ベイサイド)、三塁側がSTAR SIDE(スターサイド)と名称を変更。従来であればビジターチーム側である三塁側の内野席に、ベイスターズの応援席を設けるという。
ホーム、ビジターの概念をなくしたスタジアムが、野球ファンからどう受け入れられるのか、今後も見守っていきたい。
球場内でのバーベキュー、カンパイガールズなど面白いネタを提供してくれる千葉ロッテマリーンズ。
今年は極上のネタを食べれる「マリンのすし屋台」がオープンした。フィールドテラス・スイート(30名のパーティールーム)に追加料金を支払うと、板前さんがなんとその場で寿司を握ってくれるという。
「花より団子」ならぬ「野球より寿司」になるか? 寿司好きで知られるレアード(日本ハム)が一番興味を示しているかもしれない。
話しは前後するが、東京ドームの座席改善には、思わぬ副産物も産み出した。
座席前にあるドリンクホルダーも改善されたものの、一部ファンからは「使い辛い」という声も挙がっている。以前は飲み物のカップがスッポリと入る形状だったホルダーが、折り畳み式になったことで、いちいちホルダーを手前に引き寄せてから、飲み物を入れる必要があるのだ。