2年連続でリーグ制覇を果たした西武と、それを山越しする形で3年連続日本一となったソフトバンク。今季のパ・リーグも、おそらくこの2強を中心にペナントレースが進んでいくに違いない。そんなパ・リーグ各球団の開幕時のスタメンを独断で予想してみた。まだまだオープン戦の日程を残しているため、流動的ではあるが、読者諸兄もあれこれ妄想を膨らましつつ、開幕の3月20日に思いを馳せていただきたい。
1.源田壮亮(遊撃)
2.外崎修汰(左翼)
3.森友哉(捕手)
4.山川穂高(一塁)
5.中村剛也(三塁)
6.スパンジェンバーグ(二塁)
7.栗山巧(DH)
8.木村文紀(右翼)
9.金子侑司(中堅)
投手:ニール
毎年のように、オフになると主力が流出する西武。昨シーズン終了後も、不動のレギュラーだった秋山翔吾がFAによりメジャーへ。その穴をどうやって埋めるかが、まずはオーダーの最初の課題となる。金子侑司が中堅に入り、新外国人のスパンジェンバーグにメドが立てば二塁に置き、ユーティリティープレーヤーの外崎修汰を左翼に入れるのが理想と見るが、果たして。
1.上林誠知(右翼)
2.今宮健太(遊撃)
3.中村晃(左翼)
4.柳田悠岐(中堅)
5.バレンティン(DH)
6.松田宣浩(三塁)
7.内川聖一(一塁)
8.甲斐拓也(捕手)
9.牧原大成(二塁)
投手:千賀滉大
東京五輪のアメリカ大陸予選が3月22日から開催される関係で、キューバ代表に招集されるデスパイネ、グラシアルが開幕時に不在(セットアッパーのモイネロも)。それでも、ハイレベルのオーダーが組めるのがソフトバンクの層の厚さだ。両者が戻ってきたときは、左翼・バレンティン、右翼・グラシアル、指名打者・デスパイネという超攻撃的布陣になる可能性も。
1.茂木栄五郎(遊撃)
2.鈴木大地(三塁)
3.浅村栄斗(二塁)
4.ブラッシュ(右翼)
5.ロメロ(DH)
6.島内宏明(左翼)
7.銀次(一塁)
8.堀内謙伍(捕手)
9.辰己涼介(中堅)
投手:則本昂大
ロッテから鈴木大地、オリックスからロメロが新加入。実績十分の両選手が体調万全で臨めれば、大きな戦力となる。浅村栄斗とブラッシュは計算できるだけに、打線はまとまってきた。昨年は序盤不在だった則本昂大、岸孝之の先発の両輪が開幕からローテーションを守るようだと、スタートダッシュを決められるかも。
1.荻野貴司(中堅)
2.福田秀平(左翼)
3.マーティン(右翼)
4.井上晴哉(一塁)
5.角中勝也(DH)
6.レアード(三塁)
7.中村奨吾(二塁)
8.田村龍弘(捕手)
9.藤岡裕大(遊撃)
投手:石川歩
ソフトバンクからFAで加入した福田秀平が外野の一角を確保するようなら、荻野貴司とのアグレッシブな1、2番コンビが実現する。下位から上位へ打線がループするあたりでお膳立てができれば、中軸はポイントゲッターがズラリと並んでいるだけに、昨季以上の得点力が期待できそうだ。
1.西川遥輝(中堅)
2.大田泰示(右翼)
3.近藤健介(左翼)
4.中田翔(一塁)
5.ビヤヌエバ(三塁)
6.王柏融(DH)
7.渡邉諒(二塁)
8.宇佐見真吾(捕手)
9.中島卓也(遊撃)
投手:有原航平
巨人から移籍したビヤヌエバは、昨季は出場機会に恵まれず8本塁打に終わったが、2018年はメジャーで20本塁打を放っている。クリーンアップを担える底力はある選手だ。なお、遊撃は中島卓也としたが、キャンプでは、左膝の違和感により2月下旬段階で2軍調整中。開幕に間に合わない場合は石井一成が入ることになるか。
1.福田周平(二塁)
2.中川圭太(三塁)
3.吉田正尚(左翼)
4.ジョーンズ(右翼)
5.ロドリゲス(一塁)
6.モヤ(DH)
7.西浦颯大(中堅)
8.若月健矢(捕手)
9.安達了一(遊撃)
投手:山岡泰輔
得点力不足を解消すべく、メジャー通算1939安打、282本塁打のジョーンズを獲得。存在感は絶大で、吉田正尚、ロドリゲス、モヤらにも相乗効果が期待できそう。福田周平、中川圭太の1、2番がチャンスメイクできれば、打線はつながるはずだ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)