【速報】セ・リーグマスコットグランプリ、3代目王者は「555ジャビット」!
3月23日(月)、東京ビッグサイトにて第3回となる「セ・リーグ ファンミーティング」が開催された。
会場ではセ・リーグ6球団OBによる今季展望予想や各球団の監督&ドラフト1位選手が登壇してのトークショーを実施。さらには、各チームがブースコーナーを設けて、限定グッズやオススメグルメを販売したり、チアリーダーによるパフォーマンス合戦が繰り広げられたり、平日にもかかわらず全国から集まったファンも熱い声援を送って会場を盛り上げた。
各チーム、この場で開幕投手を宣言したことがメディアでも報じられる一方、あまり話題にのぼらないのがマスコットたちの祭典「セ・リーグ マスコットグランプリ」だ。第3回マスコットグランプリの詳細に触れる前に、過去2大会の模様についてダイジェストで振り返ってみよう。
プレイバック! 第1回マスコットグランプリ
2013年に開催された記念すべき第1回大会。その際、マスコットたちが激しいバトルを繰り広げたのが「椅子取りゲーム」。中日のマスコット・シャオロン、広島のスラィリー、巨人のシスタージャビットの3体によって行われた決勝戦では、スラィリーとシャオロンがいすを奪い合ってシスタージャビットを突き飛ばすという波乱の展開に。最終的にはスラィリーが椅子にふんぞり返って初代王者に輝いた。
プレイバック! 第2回マスコットグランプリ
昨年の第2回大会では、マスコットたちが借り物競走ならぬ「借り人競争」で対決した。たとえば、「開幕戦のチケットを持っている人」というお題が提示され、会場に集まったファンの中から対象者を捜し出して、そのタイムを競うというもの。実際の競技では、つば九郎が出されたお題を無視して、いつものスケッチブックに「さむらごうちってみょうじのひと」と記入。いるはずもない借り人を探しに行って、そのままいなくなるという傍若無人ぶりを発揮した。そんな混乱の中、
DeNAのDB.スターマンが第2回優勝の栄冠を手に入れた。
どうなった!? 第3回マスコットグランプリ
さて、今回実施された第3回マスコットグランプリでは、セ・リーグが誇る全18体のマスコット(巨人:ジャビットファミリー6体/阪神:トラッキー、ラッキー、キー太/広島:スラィリー/中日:シャオロン、パオロン、ドアラ/DeNA:DB.スターマン、DB.キララ、DB.ライダー/ヤクルト:つば九郎、つばみ)が参加。6体ずつ3組に分かれて、風船をいち早く破裂させたら勝ち、という「空気入れ競争」を繰り広げた。
前回までは優勝しても優勝トロフィーと勝利の栄冠のみだったが、今大会からはなんと金一封(1万円)も授与されるとあって、マスコットたちのやる気も本物。前回、途中でいなくなったつば九郎も最後まで参加した。
もっとも、つば九郎は爪楊枝を忍ばせて不正を働いて失格! また、ドアラは予選で敗れてふて腐れ、DB.ライダーは持ち前の正義感からおじいちゃんジャビットの助太刀に回ったり……といった感じで、各マスコットのキャラクターが随所に発揮され、会場は大盛り上がりを見せた。
最終的には巨人の背番号555ジャビット(旧:ジャバ)が決勝戦で勝利を収め、第3代セ・リーグマスコット王者の座に。表彰式で555ジャビットに金一封が手渡されると、ジャビットファミリーが一斉に群がって分け前を要求。あの「勝利への飽くなき執念」こそが今年の巨人の強みかもしれない。
マスコットグランプリで競い合ったあとは、チアリーダーも交えた抽選会と合同パフォーマンスも披露。いがみ合うだけじゃない、セ・リーグマスコット同士のチームワークの良さも発揮した。
今季は交流戦ではじめてセ、パ各球団の合計勝ち数で勝敗を決めるリーグ対決が導入され、勝ち越したリーグにはドラフトでのウェーバー優先権が与えられる。マスコットの世界でも、共存・共闘の意識が求められるのかもしれない。
新たな球界の歩みとマスコット界の動向を予感させながら、いよいよ、2015年のプロ野球が幕を開けようとしている。
■ライター・プロフィール
オグマナオト/1977年生まれ、福島県出身。広告会社勤務の後、フリーライターに転身。「エキレビ!」、「AllAbout News Dig」では野球関連本やスポーツ漫画の書評などスポーツネタを中心に執筆中。『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』(新紀元社)では構成を、『漫画・うんちくプロ野球』(メディアファクトリー新書)では監修とコラム執筆を担当している。近著に『福島のおきて』(泰文堂)。Twitterアカウントは@oguman1977(https://twitter.com/oguman1977)
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