プロ野球にもいろいろなファンがいる。その中でも最も金に糸目をつけないのが、お宝コレクターだろう。サインボール、バット、選手が着用したユニフォームなど、その収集は多岐に渡り、レア品となると超高額で取引されることもしばしば。コレクターの中には、自らの手で博物館を開くこともあるくらいだ。
金額だけ見ると、現在の1番人気はイチロー(マーリンズ)だ。イチロー実使用のサイン入りユニフォームとなると、200万円、300万円は当たり前。小市民の感覚からすると目玉が飛び出しそうな金額だが、それでも欲しがる人がいるのだから、コレクターたちの情熱と財力は底知れない。
☆サイン入りユニフォームが政治問題に発展!?
そんなコレクター界で注目を集めたのが、現在、安倍政権で内閣府特命大臣経済政策担当を務める甘利明氏だ。昨年、8月12日に放送された「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系列)に甘利氏が出演した際に、家宝として鑑定を依頼したのが、田中将大(ヤンキース)のサイン入りユニフォーム。楽天時代の2007年6月13日、プロ初完封を挙げた時に着用していた、というコレクター垂涎の超プレミア品だった。
入手元は楽天球団のオーナー・三木谷浩史氏。ここまで来ると鑑定ではなく、査定では? という野暮はさておき、鑑定額は驚きの200万円。あまりの金額に一部の野党議員からは「収賄ではないか?」というシャレにならないジョークも飛び出したという。br>
☆誰でもお宝を手に入れるチャンス有!
ファンサービスが拡大している昨今、選手にサインをもらうことは昔ほど難しいことではないが、レア品を入手するのはやはり至難の業。しかし、レア品を入手できるチャンスは意外なところに転がっている。それはチャリティーオークションだ。
NPBではオールスターゲームと侍ジャパンの各試合で選手が着用したユニフォームをヤフオクや楽天オークションに出品しており、ファンやコレクターたちが壮絶な落札バトルが繰り広げている。
直近では3月に行われた侍ジャパンvs欧州代表の強化試合で着用したユニフォームが出品され、落札金額は以下の通りになっている。
大瀬良大地(広)42万3000円
矢野燿大(C) 30万1000円
坂本勇人(巨) 26万2000円
藤浪晋太郎(神)23万1000円
小久保裕紀(監)22万9000円
山田哲人(ヤ) 19万1000円
菊池涼介(広) 18万9500円
筒香嘉智(De) 16万1000円
中田翔(日) 15万2000円
丸佳浩(広) 15万1000円
小林誠司(巨) 12万6000円
嶋基宏(楽) 10万7037円
稲葉篤紀(C) 10万1000円
松井裕樹(楽) 10万1000円
會澤翼(広) 9万6000円
松田宣浩(ソ) 9万4500円
銀次(楽) 9万2000円
西野勇士(ロ) 8万6000円
柳田悠岐(ソ) 8万1000円
今宮健太(ソ) 6万9000円
雄平(ヤ) 6万7000円
澤村拓一(巨) 6万5005円
牧田和久(西) 6万5000円
武田翔太(ソ) 6万4000円
伊藤光(オ) 6万3000円
大島洋平(中) 5万3000円
仁志敏久(C) 5万1000円
松葉貴大(オ) 4万6000円
又吉克樹(中) 4万1000円
井納翔一(De) 4万0501円
村松有人(C) 3万8500円
若田部健一(C) 3万1000円
※C=コーチ、監=監督
ちなみに、侍ジャパンのオーセンティックユニフォームの定価は41,040円(税込)。坂本、大瀬良など、相当な贅沢ができそうな金額の選手もいるがファンにとっては意外な掘り出し物もありそうだ。