■ライアン・ブレイジア(投手・29歳・右投右打)
【3A】46試合:5勝3敗/1セーブ/投球回60.2/防御率3.56/70奪三振/WHIP1.14
12球団屈指の「助っ人戦国時代」真っ只中の広島だが、手を休めることなくブレイジアを獲得。メジャーでの実績こそ乏しいが、多くの登板をこなせるタイプのリリーフ。助っ人選手の大当たりが続く広島だけに、すでに活躍しそうな気配が漂う。
■アルキメデス・カミネロ(投手・29歳・右投右打)
【MLB】57試合:2勝3敗/1セーブ/投球回60.2/防御率3.56/50奪三振/WHIP1.65
■ケーシー・マギー(内野手・34歳・右投右打)
【MLB】30試合:打率.228(92打数21安打)/0本塁打/1打点/0盗塁/OPS.500
【3A】116試合:打率.317(438打数139安打)/6本塁打/50打点/6盗塁/OPS.816
メジャー実績のある2名を獲得した巨人。カミネロは、「ノーコン疑惑」はあるが、助っ人のなかではメジャー実績豊富といってもいいレベルだ。
「新」外国人ではないが、マギーは2013年以来の日本球界復帰。2014年はマーリンズで打率.287をマークし、カムバック賞を獲得。しかし、ここ2年は打率が落ち込み、調子はやや下がり気味だ。それでも3Aでは打率3割台。前回来日時も不調でやってきて、調子をグンと上げた。日本球界でもカムバック賞級の活躍を期待したい。
■スペンサー・パットン(投手・28歳・右投右打)
【MLB】16試合:1勝1敗/投球回21.1/防御率5.48/22奪三振/WHIP1.59
【3A】35試合:0勝0敗/11セーブ/投球回36.0/防御率0.75/59奪三振 /WHIP1.00
■フィル・クレイン(投手・27歳・右投右打)
【MLB】12試合:0勝1敗/投球回19.1/防御率6.98/19奪三振/WHIP1.66
【3A】22試合:5勝1敗/投球回78/防御率1.96/88奪三振/WHIP0.97
■ジョー・ウィーランド(投手・26歳・右投右打)
【MLB】1試合:0勝1敗/投球回5/防御率10.80/3奪三振/WHIP1.80
【3A】26試合:14勝6敗/投球回124.1/防御率5.43/118奪三振/WHIP1.55
■アウディ・シリアコ(内野手・29歳・右投右打)
【BCリーグ】68試合:打率.332(274打数91安打)/15本塁打/53打点/1盗塁/OPS.941
助っ人陣容の大幅改造に乗り出したDeNA。3Aで実績を残した投手を3名も獲得し、本気度が見える。パットンは150キロ台中盤のストレートとスライダーを武器に3Aでは「敵なし」レベルの守護神。クレインは2メートル超の身長で先発、リリーフどちらもこなす器用さがあり、ウィーランドはスタミナ抜群の先発だ。
BCリーグの石川ミリオンスターズで活躍したシリアコも含め、全員20代。大化けの可能性もあり、楽しみな補強といえるだろう。
■ロマン・メンデス(投手・26歳・右投右打)
【3A】32試合:4勝2敗/2セーブ/投球回64/防御率3.38/59奪三振/WHIP1.18
■エリック・キャンベル(内野手・29歳・右投右打)
【MLB】40試合:打率.284(75打数13安打)/1本塁打/9打点/1盗塁/OPS.511
【3A】 83試合:打率.301(302打数91安打)/7本塁打/47打点/7盗塁/OPS.837
阪神はセットアッパー候補に最速159キロ右腕のメンデス、ゴメスの後釜にキャンベルを獲得。キャンベルは「率の残せる中距離砲」という触れ込みだが、ヘイグもそんな前評判だったので油断は禁物。第二のマートンを狙っているのだろうが、「マートンロス」の気も……。果たしてキャンベルの実力は?
■デビッド・ブキャナン(投手・27歳・右投右打)
【3A】27試合:10勝9敗/投球回167.1/防御率3.98/95奪三振/WHIP1.21
■プレストン・ギルメット(投手・29歳・右投右打)
【3A】65試合:3勝3敗/投球回68.1/防御率2.77/82奪三振/WHIP1.22
■ディーン・グリーン(内野手・27歳・右投左打)
【3A】61試合:打率.309(217打数67安打)/7本塁打/36打点/0盗塁/OPS.849
【2A】69試合:打率.286(259打数74安打)/16本塁打/72打点/2盗塁/OPS.862
オンドルセクの大暴れなどもあり、助っ人の再編が急がれるヤクルトは3選手の獲得が決定。
ブキャナンはノドから手が出るほどほしい先発候補。167.1回で与四死球42とコントロールに優れる軟投派だ。昨オフは同タイプのデイビーズを獲得したが、イマイチ冴えない結果だった。しかし、ブキャナンは低めへのコントロールならデイビーズに勝りそうだ。狭い神宮球場でゴロピッチャーになれるか。
ギルメットは守護神候補。切れ味鋭いスプリットが武器の連投できるタイプ。グリーンはマイナー成績上は中距離砲だが、体格は巨漢といってもいいほど立派。日本、ことさら神宮球場であれば、長距離砲に変身できる可能性を秘めた逸材だ。
■エルビス・アラウホ(投手・25歳・左投左打)※獲得濃厚
【MLB】32試合:2勝1敗/防御率5.60/投球回27.1/29奪三振/WHIP1.90
【3A】18試合:1勝0敗/1セーブ/防御率2.18/投球回20.2/19奪三振/WHIP1.02
■アレックス・ゲレーロ(外野手・30歳・右投右打)
【3Aほか】16試合:打率.136(66打数9安打)/1本塁打/4打点/1盗塁/OPS.359
再起を期したい中日はまずは2選手を獲得予定。現在獲得濃厚といわれるアラウホは2メートルの長身から150キロ超のストレートを投げる左腕。25歳という若さも魅力だ。
ゲレーロは、2016年はヒザを負傷した影響で試合出場が少なかったが、2015年にはドジャースで11本塁打。3Aでは打率3割台は固い選手。本調子であれば、かなり期待できそうだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)