阪神タイガースの『こんなもんじゃない選手名鑑』
秋山 拓巳 Takumi Akiyama
西条高→阪神
22歳・4年目(09年D4位)
187センチ91キロ/右投両打/投手
2012年成績
1軍―― 2試合 1勝1敗0S 防御率9.00
2軍――19試合 6勝8敗0S 防御率3.14
2013年に求める役割…レギュラー MAX活躍イメージ……メッセンジャー(阪神)
■アマ時代/最速150キロの剛速球と高校通算48発の豪打で投打共に注目を集める。3年6月に覚えたカットボールを09年夏は駆使。甲子園でも1勝をマークした。
■プロ入り後/ルーキーイヤーでは夏以降に無四球完封含む4勝を挙げ阪神の救世主となるも、2年目は2試合登板で1敗。3年目の昨年も1年目のような勢いは見られずじまい。昨季は2軍で最多奪三振に輝き、ストレートは復調気配。あとは1軍での躍動感を取り戻せ!
小嶋 達也 Tatsuya Kojima
遊学館高→大阪ガス→阪神
28歳・7年目(06年大社希望枠)
181センチ77キロ/左投左打/投手
2012年成績
1軍―― 4試合 0勝0敗0S 防御率3.38
2軍――28試合 0勝2敗2S 防御率3.23
2013年に求める役割…いぶし銀 MAX活躍イメージ……阿波野秀幸(元近鉄ほか)
■アマ時代/初めて甲子園で観た時、高校野球で宮本和知(元巨人)が投げているんじゃないかと思った。「しなやか」という言葉がこれほど似合う投手はそうそういない。
■プロ入り後/制球難が災いし、6年目を終え通算3勝。しかし、練習を見ている限り、どうにも切羽詰まった感が伝わってこない。自分自身で「こんなもの」と決めつけていないか? しなやかさだけでプロの飯が食えるわけじゃない。なりふり構わない姿が見たい。
白仁田 寛和 Hirokazu Shiranita
糸島高→福岡大→阪神
28歳・6年目(07年大社D1位)
189センチ83キロ/右投右打/投手
2012年成績
1軍―― 2試合 0勝0敗0S 防御率3.38
2軍――28試合 3勝3敗2S 防御率2.64
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……小林宏(元阪神ほか)
■アマ時代/スラリとした美しい体形と教科書のようなきれいなフォームが鮮烈に記憶に残る最速148キロ右腕。
■プロ入り後/ブルペンの力を試合でなかなか発揮できず、5年目を終え、通算投球回数は4。先日行きつけの喫茶店では「白仁田ってあんなもんちゃうやろ!? あんなもんやとしたらスカウト全員クビや!」と阪神ファンが息巻く場面があったが、その声は阪神ファン全員を代弁しているともいえる。さぁ、ここから巻き返そう。
藤原 正典 Masanori Fujihara
県岐阜商高→立命館大→阪神
25歳・4年目(09年D2位)
182センチ82キロ/左投左打/投手
2012年成績
1軍―― 5試合 0勝0敗0S 防御率7.36
2軍――28試合 0勝0敗1S 防御率5.33
2013年に求める役割…いぶし銀 MAX活躍イメージ……山口鉄也(巨人)
■アマ時代/高校卒業時は打者の評価もあり、大学のセレクションでは自ら希望し野手としても受けた。大学2年時、フォームを忘れたことがあったが、それをきっかけに自ら考え一から作り、3年以降の活躍につなげた。
■プロ入り後/24、19、5。3年間の1軍登板数だがストレートもカットも質は上がっている。大学時代から球種が少なかったが昨秋から本格的にチェンジアップに挑戦。筒井和也の例もある。きっかけ一つで大きな戦力に。
黒瀬 春樹 Haruki Kurose
県岐阜商高→西武→阪神
28歳・10年目(03年D2位)
180センチ80キロ/右投右打/内野手
2012年成績
1軍―― 2試合 打率.000 0本塁打 0打点0盗塁
2軍――74試合 打率.254 1本塁打13打点2盗塁
2013年に求める役割…いぶし銀 MAX活躍イメージ……小谷野栄一(日本ハム)
■アマ時代/139キロの高速ヘッドスピードで高校通算43本塁打をマーク。素振りの際の「ビュッ!」という高く短いスイング音には明るい未来を感じた。
■プロ入り後/9年目を終え、通算66試合、1本塁打。しかし「こんなもんじゃないはず」と球団側も思っているからこそ、プロ10年目を迎えられたともいえる。まずは、中途半端にぼやけている状態の1軍向けの武器を一つ磨き上げたい。君にはまだまだ夢を追わせてもらいます。
野原 将志 Masashi Nohara
長崎日大高阪神
25歳・7年目(06年高D1位)
184センチ85キロ/右投右打/内野手
2012年成績
1軍―― 5試合 打率.214 0本塁打 0打点0盗塁
2軍――97試合 打率.252 3本塁打33打点6盗塁
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……新井貴浩(阪神)
■アマ時代/高校通算30弾超えの九州一の大型遊撃手。ド迫力のティー打撃にプロでの大成功を予感した。
■プロ入り後/内角球に対する対応力の低さが災いし、6年目を終え、1軍通算15打席。このまま終わったら、こちらの目が節穴だったということになってしまう。ファームで誰よりも多い1946もの打席数は球団の期待値そのもの。経験のすべてを結集し「やはり野原はこんなもんじゃなかった」と唸らせてくれ!
伊藤 隼太 Hayata Ito
中京大中京高→慶應義塾大→阪神
24歳・2年目(11年D1位)
176センチ84キロ/右投左打/外野手
2012年成績
1軍――22試合 打率.148 1本塁打5打点0盗塁
2軍――77試合 打率.239 2本塁打25打点7盗塁
2013年に求める役割…起爆剤 MAX活躍イメージ……松田宣浩(ソフトバンク)
■アマ時代/スイング1日1000本がノルマなら1500本やってしまう練習量と、高校時代に評定平均4.8をとる「普通の人でありたくない」野心の強さがプロ向きだった。
■プロ入り後/甲子園の独特な空気を遮断し、投手との勝負にだけ没頭できれば一発で仕留める技術を発揮できるはず。3割100打点を達成するためのフォーム調整、変化球への対応、配球の整理を確立したい。金本知憲になれる心と体の強さ、技術もあるはずだ!
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