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順調? 不調? パ・リーグ昨季タイトルホルダーたちの、現在の成績を徹底検証!


 熱戦が続くプロ野球。ファンのお目当てといえば、やはりスター選手たち。特に昨シーズン、見事タイトルを受賞した選手たちには注目と期待が集まる。

 栄えあるタイトルを手にした彼らは2年連続受賞なるのか?

 昨シーズンの同時期の彼ら自身の成績と比較してどうなのか、主要タイトル受賞者の昨年と今年の成績を照らし合わせてみた。まずはパ・リーグ編!
(今季成績は5月10日時点)

大谷翔平(日本ハム)

2015最優秀防御率:2.24
2015最多勝:15勝
2015最高勝率:.750

【昨季】(5月10日時点)
5試合 5勝0敗 防0.80

【今季】(5月10日時点)
7試合 1勝3敗 防3.02

 昨季は開幕から6連勝で波に乗った大谷。今季の出来は昨季の成績と比べると雲泥の差だ。エースたる投球を取り戻すことができるのか。試練の夏がはじまる。


涌井秀章(ロッテ)

2015最多勝:15勝

【昨季】(5月10日時点)
7試合4勝3敗 防御率2.55

【今季】(5月10日時点)
7試合5勝0敗 防御率3.19

 昨季は防御率3.39(リーグ8位)ながら、最多勝を獲得した涌井の勝ち運は今年も健在。今季は昨年比で防御率を落としているが、いまだに負けなし。

 3・4月のパ・リーグ月間MVPにも輝くなど、強運際立っている。


サファテ(ソフトバンク)

2015最多セーブ:41セーブ

【昨季】(5月10日時点)
18試合2勝0敗4ホールド9セーブ 防御率0.92

【今季】(5月10日時点)
19試合0勝1敗5ホールド11セーブ 防御率0.95

 鷹の守護神は今季も大活躍。セーブ数でも昨年より2セーブ増し。今季も最多セーブへ視界良好だ。

増田達至(西武)

2015最優秀中継ぎ:42ホールドポイント

【昨季】(5月10日時点)
17試合0勝2敗12ホールド 防御率2.12

【今季】(5月10日時点)
12試合1勝1敗1ホールド5セーブ 防御率2.19

 今シーズンはクローザー起用もあり、ホールド数は伸びず。それでも昨シーズンの勢いは維持。昨年は夏場に防御率が垂れたが、今年はどうか。


則本昂大(楽天)

2015最多奪三振:215個

【昨季】(5月10日時点)
7試合1勝4敗 防御率3.00 53奪三振

【今季】(5月10日時点)
7試合4勝1敗 防御率2.88 58奪三振

 今季も奪三振ランキングトップ。同じく58奪三振の大谷翔平とデッドヒートになりそうだ。


柳田悠岐(ソフトバンク)

2015首位打者:.363
2015最高出塁率:.469

【昨季】(5月10日時点)
35試合 打率.343 5本塁打 18打点 出塁率.436

【今季】(5月10日時点)
33試合 打率.269 4本塁打 13打点 出塁率.435

 今季は四球攻めもあり、さすがに打率は下がっているが、出塁率はほぼ変化なし。昨年も今年も恐怖感のある打者。最高出塁率は2年連続濃厚か。


中村剛也(西武)

2015本塁打王:37本
2015打点王:124打点

【昨季】(5月10日時点)
33試合 打率.270 8本塁打 33打点

【今季】(5月10日時点)
31試合 打率.277 4本塁打 10打点

 ここまで得点圏打率.118に沈む中村。昨季の成績と比較すると、やはり打点が落ちている。主砲として本来の強さがでてくるか、今後に期待。


秋山翔吾(西武)

2015最多安打:216本

【昨季】(5月10日時点)
34試合 打率.369 55安打 2本塁打 12打点

【今季】(5月10日時点)
35試合 打率.297 41安打 3本塁打 18打点

 昨季は見事、シーズン安打の日本記録を樹立した秋山。しかし、今年は柳田と同様、四球が激増。昨年の同時期に8個だった四球はすでに29個。それでも安打リーグトップの内川聖一(ソフトバンク)とは、わずか4本差。警戒をかいくぐり、ヒットを量産できるか注目。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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