■主な選手
大島洋平(中日)
成瀬善久(ヤクルト)
西村健太朗(巨人)
宮西尚生(日本ハム)
大場翔太(元中日ほか)
多くの同学年が世代の顔となる人選にとにかく迷っているのは1985年世代。宮西尚生(日本ハム)、西村健太朗(巨人)など実績豊富なリリーフがいるものの、いかんせんリリーフ投手は「○○世代」というにはやや通りが悪い。西村が2003年春の甲子園を制しており、記憶に残っているのが救いだ。
成瀬善久がロッテのエースとして活躍していた頃ならば成瀬世代という人も多かったが、ヤクルトにFA移籍後は低調。大島洋平(中日)は見た目が年齢よりも若々しく、さらに社会人出身で世代的なイメージが薄い。世代の中心になるはずの大場翔太(ソフトバンク→中日)は引退してしまった。
今年で33歳。ベテランに差し掛かる世代だがここからのもう一声でレジェンドを輩出してほしい。
■主な選手
T-岡田(オリックス)
角中勝也(ロッテ)
川端慎吾(ヤクルト)
銀次(楽天)
炭谷銀仁朗(西武)
平田良介(中日)
野上亮磨(巨人)
大和(DeNA)
山口俊(巨人)
辻内崇伸(元巨人)
高校生時点で超豊作といわれた元「辻内世代」。野手の選手層では他の世代を上回るバランス感があるが、実力が拮抗し、「○○世代」と呼べるほどの突き抜けた選手はいない。
ハイレベルだが意外なところで世代のジョイント感がなく、一時はダルビッシュ世代(1986年生)とマー君世代(1988年生)の「谷間の世代」と呼ばれていた。
これからの踏ん張りを期待したいのはやはり平田良介(中日)。2005年夏の甲子園では1試合3本塁打をマークし、辻内崇伸(元巨人)とともに高校球界のスーパースターだった。
シーズンごとに調子の波が激しい世代だが、ここも壁をブチ破り、「オレの世代だ!」と声高に主張する選手が出てきてほしい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)