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if…。西勇輝(オリックス)と丸佳浩(広島)があの球団にFAしたら、人的補償は誰になる!?

文=落合初春

if…。西勇輝(オリックス)と丸佳浩(広島)があの球団にFAしたら、人的補償は誰になる!?
 ストーブリーグの目玉であるFA。今年もFAの季節がやってきた。

 1995年に川邉忠義が河野博文のFA人的補償で巨人から日本ハムに移籍して以来、24人がFA人的補償で移籍している。チーム内の年俸10位以上の選手をFAで獲得する場合、引き抜かれた側の球団はプロテクトされた28人の選手以外から人的補償を求めることができる。

 近年は特に人的補償で有望株を獲得する機運が高まっており、今年も注目されるだろう。

連載企画『if……。大胆予想! あのFA移籍の人的補償は誰になる?』では、今年、もしあの大物選手がFA移籍すれば人的補償は誰になるのか。大胆に予想してみたい。今回は西勇輝(オリックス)と丸佳浩(広島)の「if」!

西勇輝(オリックス)のFA人的補償を予想


 阪神が猛アタック中と伝えられる西勇輝。中日、ソフトバンクも食指を動かしている。2016年、糸井嘉男のFA(オリックス→阪神)の際には、オリックスは阪神から金田和之を人的補償で獲得しており、今回も可能性は高い。

 しかし、獲得する側は非常に難しいプロテクトリスト作りになる。オリックスの目先の補強ポイントは先発、内野のバックアップが挙げられる。投手、野手に絞りきれない。ここは一歩リードと見られる阪神でシミュレーションしてみたい。

阪神の場合

 生きのいいところでは谷川昌希。2軍では22試合、7勝1敗、防御率2.62の成績を挙げている。ただし、谷川は1年目。オリックスと阪神は比較的関係が良好に見えるので、谷川を獲るほどシビアな選択はしない気がする。しかし、谷川は10月に26歳を迎えたオールドルーキーということもあり、もしかすると躊躇はしないかもしれない。

 2年目の福永春吾、3年目の竹安大知もプロテクト当落線上、且つ2軍で好成績。ともに24歳で先発もできる。オリックスとしては、阪神移籍なら痛みは最小限に抑えることができそうだ。

 二遊間はオリックスが太田椋をドラ1指名したこともあり、阪神の戦力層を見ても回避か。

丸佳浩(広島)のFA人的補償を予想


 浅村栄斗(西武)と並び、大争奪戦になりそうな丸佳浩。最有力は巨人、対抗がロッテと伝えられている。もし、丸が移籍となれば、金銭補償が濃厚か。来季以降も広島にはFAを取得する選手が詰まっているため、引き留め予算のプールを優先する可能性もある。

 とはいえ、特に巨人移籍の場合はファン心理的にも獲らざるを得ないケースも考えられる。現在進行形で、大竹寛の人的補償で獲得した一岡竜司が大活躍しているからだ。

巨人の場合

 広島は今年もトレードで曽根海成(ソフトバンク)を獲得しており、二遊間のバックアップを視野に入れるだろう。ここが巨人のツボで、山本泰寛、北村拓己、若林晃弘らがプロテクトギリギリ。

 特に北村は1年目の今季、2軍で109試合、打率.270、出塁率.368の成績を残したが、上では吉川尚輝、田中俊太が起用されたため、1軍出場はわずか1試合。同じく1年目の若林も67試合で打率.303、出塁率.390。1年目の選手に白羽の矢を立てるのは忍びないかもしれないが、人的補償と決めたならば思い切って獲得したい。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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