開幕から参加選手の成績推移に基づいたコストパフォーマンスをはじき出し、週間MVPを選出してきた、週刊野球太郎の人気企画『勝手にコスパレース!』。2019年レギュラーシーズンもほぼ終了。
というわけで、1年を通してもっともコスパがよかった、年間MVPを選出! 今回は「野手編」だ。
(成績は9月24日現在、年俸は推定)
まずは今回のコスパレースに“勝手に”参加させられた(?)10名の野手をおさらい。
柳田悠岐(ソフトバンク)/年俸5億7000万円
浅村栄斗(楽天)/年俸5億円
坂本勇人(巨人)/年俸5億円
丸佳浩(巨人)/年俸4億5000万円
バレンティン(ヤクルト)/年俸4億4000万円
山田哲人(ヤクルト)/年俸4億3000万円
筒香嘉智(DeNA)/年俸4億円
内川聖一(ソフトバンク)/年俸4億円
松田宣浩(ソフトバンク)/年俸4億円
糸井嘉男(阪神)/年俸4億円
年俸5億円のメヒア(西武)は開幕に間に合わなかったため除外となった。それでは、年間MVPのベスト3を発表していこう!
■2019年成績
632打席(1打席あたり¥791,139)
171安打(1安打あたり¥2,923,977)
247出塁(1出塁あたり¥2,024,291)
314塁打(1塁打あたり¥1,592,357)
39本塁打(1本塁打あたり¥12,820,513)
5盗塁(1盗塁あたり¥100,000,000)
今年はキャリアハイとなる39本塁打を記録し171安打は最多安打のタイトルの可能性を残す。盗塁数5はやや寂しいところだが、それ以外の数字については文句なし。
何と言っても、このレベルの成績を10年以上も安定して叩き出していることが坂本のすごいところ。これぞ“5億円の本当の価値”だ。
■2019年成績
624打席(1打席あたり¥721,154)
155安打(1安打あたり¥2,903,226)
244出塁(1出塁あたり¥1,844,262)
264塁打(1塁打あたり¥1,704,545)
27本塁打(1本塁打あたり¥16,666,667)
12盗塁(1盗塁あたり¥37,500,000)
広島時代の昨年に比べるとやや成績は落としたものの、FAで巨人移籍というプレッシャーを感じさせない活躍ぶりを見せた。
坂本と比べると数字は落ちるが年俸5000万円の差がコスパという点で評価され第2位に。
■2019年成績
633打席(1打席あたり¥679,305)
141安打(1安打あたり¥3,049,645)
255出塁(1出塁あたり¥1,686,275)
291塁打(1塁打あたり¥1,477,663)
35本塁打(1本塁打あたり¥12,285,714)
33盗塁(1盗塁あたり¥13,030,303)
第1位はもちろん山田哲人! 2年連続4回目のトリプルスリー達成とはならなかったが、走攻守どれをとっても文句のつけようがない。
来季に目を向けると、本来であれば年俸アップ必至の成績だが、チーム順位やFAとなるバレンティンの去就まで考えると現状維持もありえる。もし現状維持となればコスパレース2年連続年間MVPも夢じゃない。
高年俸プレイヤーは春先にケガをした柳田以外は100試合以上に出場。いずれも年俸に見合うだけの数字を残した1年だった。
こうしたコスト計算を参考に、“残念ながら”今季のレースに参加していないお気に入りの選手のコスパを計算して、楽しんでみてはいかがだろうか。また、参加選手のコスパを見れば、来年の年俸の増減が予測できるかも。さまざまな楽しみ方のあるコスパレース。次回は投手編の年間MVPをお届け。お楽しみに!
文=週刊野球太郎編集部