7月9日〜29日(岡崎市民球場ほか)
好投手の産地にプロスカウト続々集結!
東邦・藤嶋は甲子園での快投で評価上昇
●東邦・藤嶋を筆頭に好右腕続々
2年前の夏の甲子園で1年生ながら活躍した藤嶋健人(東邦)が最終学年を迎え、さらに進化を遂げている。ノビのあるストレートに、スライダー、カットボールなども自在に駆使し、センバツでも次元の高い投球をした。プロ側の評価も上昇の一途だ。以前は、早熟型が多い力投型投手ゆえ将来性に疑問符がつき、東海地区では他に有力投手もいなかったため押し出される形でスカウトの注目を集めていたが、昨秋の東海大会や神宮大会でモデルチェンジした姿を披露し、その絶対的な能力が見直された。
この春にスカウトを動かした右腕も多い。昨夏からエースの浅野亨太(大府)は県大会初戦に5球団、指にかかった球をコースに投げ込む森博人(豊川)は同3回戦に4球団を呼んでいる。また立野和明(中部大一)が好素材として浮上し、県大会や練習試合で毎週のようにスカウトの姿が見られた。初祖晋太郎(中京大中京)も力のある140キロ超のストレートが評判で、5月の練習試合に4球団が来訪。葛山大介(千種)は進学が確実視されているため視察を後にするスカウトもいるが、目にした者からは絶賛の声が相次ぐ。
左腕では、県内ではまだベールに包まれている田上航太郎(豊橋中央)、復調が待たれる長谷部銀次(中京大中京)、左腕らしい球筋から最速143キロのストレート、キレのあるスライダーを投げる松山仁彦(東邦)らが挙がる。
大化け期待の素材陣
全国的には無名でも伸びしろを秘めた有望株が多い。川崎ライアン(西尾東)は身体能力が高く、好調時のストレートは目を見張るものがある。肩が大きく回るフォームが特徴的な阿南誠(一色)は昨秋、投打に活躍して県大会出場の原動力となった。石川悠来(碧南工)は182センチの長身で投球に柔らかさがあり、強打・快足もキラリと光る。投手歴が浅くトーナメントでの起用はまだ怖いが、最速147キロの怪腕・釜口航輔(岡崎西)も力強い。近久輝(東邦)のストレートはチームメートの藤嶋に劣らぬ威力がある。角度のあるストレートとフォークが武器の二宮衣沙貴(享栄)、上背のある盛岡敬(杜若)も台頭気配だ。