20年くらい前から、スポーツ新聞には世間には知られてないが、2つの分野のプロフェッショナルが存在していると考えている。
ひとつはダジャレデスク。みなさんもご存じのとおり、スポーツ新聞は油断するとダジャレを繰り出すメディアである。
その中には、11月10日のニッカンスポーツで中日育成4位の西濱幹紘投手(星城大)が、みそかつの名店『矢場とん』で仮契約したことが、育成選手としては異例の写真の大きさで報道されたように(見出しはもちろん『矢場とん』でトントン拍子で仮契約)、まずダジャレありきで取材しているとしか思えないケースも存在するのだ。
そしてもうひとつのプロフェッショナルが電卓デスクだ。そう、スポーツ新聞はダジャレと同じくらいゾロ目が好きなのである。
11月22日の紙面で各紙が中日・若松駿太投手が555%増の3600万円で契約したことを、プロ野球史上第6位の大幅昇給と報じたが、おそらくゾロ目でなければ、スペースはもう少し小さくなったはずだ。