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年俸3億超選手で勝手にコスパレース! 野手はぶっちぎり独走態勢の筒香嘉智(DeNA)で確定!?

年俸3億超選手で勝手にコスパレース! 野手はぶっちぎり独走態勢の筒香嘉智(DeNA)で確定!?

 「推定年俸3億円」(ベース給)を突破している超高額年俸選手たちを“コスパ”の観点で勝手にレースさせる本企画。

 その活躍ぶりをポイント化し、年俸に対しての1ポイントあたりの「お値段」を算出。スーパースターの活躍を「コスパ」でランクづけしていきたい。

 前回の本企画は8月17日までの成績で作成した。野手は筒香嘉智(DeNA)、先発投手はメッセンジャー(阪神)がそれぞれトップだったが、終盤戦でどんな変動があったのか? さっそくランキングをご覧いただきたい。

ポイントの算定基準


 コスパレースに参加するのは先発投手と野手。ポイントの算出基準は以下の通り。

■先発投手
1登板=5ポイント
1勝=5ポイント
1QS=5ポイント
1HQS=5ポイント

(※QS=クオリティ・スタート:6回以上3自責点以下、HQS=ハイクオリティスタート:7回以上2自責点以下、重複有)

■野手
(塁打+四死球+盗塁)×1ポイント

 このポイントを基準に1ポイントあたりの価格(年俸÷ポイント)で先発投手、野手それぞれのランキングを作成してみた。

(※1ポイントあたりの価格は小数点以下、四捨五入)

野手のコスパレース途中成績


1位【→】
筒香嘉智(DeNA)
年俸:3億円
124試合:打率.284(444打数126安打)/24本塁打/85打点/1盗塁
227塁打+89四死球+1盗塁=317ポイント
1ポイントあたり=95万円

2位【↑】
山田哲人(ヤクルト)
年俸:3億5千万円
130試合:打率.247(478打数118安打)/23本塁打/69打点/14盗塁
213塁打+89四死球+14盗塁=316ポイント
1ポイントあたり=111万円

3位【↓】
レアード(日本ハム)
年俸:3億円
121試合:打率.226(443打数100安打)/31本塁打/83打点/0盗塁
213塁打+54四死球+0盗塁=267ポイント
1ポイントあたり=112万円

4位【→】
坂本勇人(巨人)
年俸:3億5千万円
126試合:打率.299(478打数143安打)/14本塁打/58打点/14盗塁
214塁打+64四死球+14盗塁=292ポイント
1ポイントあたり=120万円

5位【→】
バレンティン(ヤクルト)
年俸:3億3千万円
113試合:打率.260(408打数106安打)/30本塁打/74打点/0盗塁
211塁打+59四死球+0盗塁=270ポイント
1ポイントあたり=122万円

6位【→】
デスパイネ(ソフトバンク)
年俸:4億円
121試合:打率.258(427打数110安打)/30本塁打/89打点/3盗塁
214塁打+54四死球+3盗塁=271ポイント
1ポイントあたり=148万円

7位【→】
松田宣浩(ソフトバンク)
年俸:4億円
127試合:打率.257(474打数122安打)/23本塁打/65打点/5盗塁
220塁打+36四死球+5盗塁=261ポイント
1ポイントあたり=153万円

8位【↑】
鳥谷敬(阪神)
年俸:4億円
128試合:打率.299(438打数131安打)/4本塁打/41打点/7盗塁
171塁打+71四死球+7盗塁=249ポイント
1ポイントあたり=161万円

9位【→】
中島宏之(オリックス)
年俸:3億5千万円
110試合:打率.289(391打数113安打)/9本塁打/48打点/0盗塁
158塁打+41四死球+0盗塁=199ポイント
1ポイントあたり=176万円

10位【↓】
中村剛也(西武)
年俸:4億1千万円
102試合:打率.222(374打数83安打)/25本塁打/72打点/0盗塁
172塁打+58四死球+0盗塁=230ポイント
1ポイントあたり=178万円

11位【→】
内川聖一(ソフトバンク)
年俸:3億5千万円
69試合:打率.294(252打数74安打)/12本塁打/49打点/0盗塁
123塁打+31四死球+0盗塁=154ポイント
1ポイントあたり=227万円

12位【→】
メヒア(西武)
年俸:5億円
106試合:打率.245(335打数82安打)/19本塁打/53打点/1盗塁
157塁打+41四死球+1盗塁=199ポイント
1ポイントあたり=251万円

 先月の集計でトップに立った筒香が破竹の勢いでグングン上昇。22試合で59ポイントを荒稼ぎし、首位を固めた。シーズンの残り試合を考えても野手トップは筒香で決まりそうだ。

 年俸差もあって山田哲人(ヤクルト)は惜しくも2位。今季は不調だったが、それでもトップの筒香とほぼ変わらぬポイント数。本領を発揮すれば、年俸差を埋めてコスパキングになれる可能性を秘めている。3億5000万円でも高くないと思わせるポテンシャルだ。

 10位から8位に順位を上げたのは阪神のレジェンド・鳥谷敬。年俸4億円かつホームランバッターではないハンデを背負いながらも、コツコツとポイントを積み重ねてきた。8位ではあるが上出来といえる成績だ。

 西武は好調とは裏腹に中村剛也、メヒアの高額年俸2人がスランプ気味。特にメヒアは長期欠場中の内川の数字は超えたいところだ。


先発投手のコスパレース途中成績


1位【→】
メッセンジャー(阪神)
年俸:3億5千万円
21試合:11勝5敗/防御率2.46/15QS/12HQS=295ポイント
1ポイントあたり=119万円

2位【→】
バンデンハーク(ソフトバンク)
年俸:4億円
22試合:12勝6敗/防御率3.07/14QS/6HQS=270ポイント
1ポイントあたり=148万円

3位【→】
金子千尋(オリックス)
年俸:5億円
23試合:10勝7敗/防御率3.77/14QS/9HQS=280ポイント
1ポイントあたり=179万円

4位【→】
ジョンソン(広島)
年俸:3億1千万円
11試合:6勝3敗/防御率4.13/7QS/5HQS=145ポイント
1ポイントあたり=214万円

5位【→】
和田毅(ソフトバンク)
年俸:4億円
5試合:4勝0敗/防御率1.36/4QS/3HQS=80ポイント
1ポイントあたり=500万円

6位【→】
攝津正(ソフトバンク)
年俸:4億円
5試合:0勝2敗/防御率6.93/0QS/0HQS=25ポイント
1ポイントあたり=1600万円

7位【→】
松坂大輔(ソフトバンク)
年俸:4億円
登板なし

 順位に変動はないがメッセンジャー(阪神)が戦線離脱し、バンデンハーク(ソフトバンク)が猛追。逆転は目前に迫っている。

 ジョンソン(広島)、和田毅(ソフトバンク)も1軍復帰で波に乗ってきた。特に和田は復帰後3試合で6回無失点、7回無失点、7回2失点と目の覚めるような好投を連発。ケガさえなければ、高額年俸にふさわしい活躍を見せていたに違いない。

 ポイントでは金子千尋(オリックス)もメッセンジャーに追いつきそうだが、年俸5億円の割は食ってしまう。攝津正、松坂大輔(ともにソフトバンク)はどうしたものか……。


番外編:リリーフ投手防御率ランキング


1位【→】
サファテ(ソフトバンク)
年俸:5億円
61試合:2勝2敗/3ホールド/50セーブ/防御率0.89

2位【→】
五十嵐亮太(ソフトバンク)
年俸:3億5千万円
39試合:6勝0敗/10ホールド/防御率1.30

3位【→】
平野佳寿(オリックス)
年俸:3億円
50試合:2勝6敗/8ホールド/26セーブ/防御率2.55

4位【→】
山口鉄也(巨人)
年俸:3億2千万円
18試合:1勝1敗/3ホールド/防御率4.05

 サファテ(ソフトバンク)は年間セーブ記録を更新し、抜群の安定感をもってフル稼働。年俸5億円も妥当に感じるほどの働きだ。五十嵐亮太(ソフトバンク)は7月に故障で戦線離脱したが、ようやく1軍復帰。CSに向けて調整を進め、遅れを取り戻したい。

 平野佳寿(オリックス)も好調の波に突入。志願の2軍落ちを経て、8月10日に復帰したが、その後は11試合を投げて1失点。負けはついておらず、調整が功を奏した形だ。

 活躍できていないのは山口鉄也(巨人)。今季は1軍と2軍を行ったり来たりで、鉄腕もお疲れムードだ。

 シーズン終盤、あとは結果を残すのみ! 高額年俸選手の最後の踏ん張りに期待したい。

(9月12日時点の成績を基に算出)


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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