◎第十一回/藤川球児(阪神タイガース→シカゴ・カブス)
イラストレーター・横山英史と申します。このコーナーでは、ベースボールを題材にしてそれをイラストで表現しています。
藤川球児投手がフリーエージェントで、メジャーリーグ シカゴ・カブスに移籍しました。
この連載が更新されるときには入団発表や会見が行われていると思います。そこで早速、"虎の縦縞"から、"カブスのブルーのストライプ"のユニフォームの姿を描いてみました。
説明するまでもないでしょうが、藤川投手は、伸びのある豪速球を武器に通算220セーブを挙げている、日本のプロ野球を代表するクローザーです。移籍することになったカブスはメジャーリーグでも最も歴史あるチームの一つで、本拠地球場「リグレー・フィールド」は、現在のメジャー30チームの球場の中で2番目に古く1914年の建設されたものです。フィールドを囲うフェンスはレンガ作りで、外野のそれには蔦が茂っていて独特の雰囲気を醸し出しています。そんな古い趣を残すボールパークに僕は惚れ込んでいて、今まで4度訪れました。何回行っても飽きることもなく、毎度その美しさにため息が出るほどです。
この大好きなリグレー・フィールドで藤川投手が投げている姿を想像して、ミッドシーズンの蔦の色をイメージした色を背景に配色してみました(ちなみに、シーズン始め春先のシカゴは寒いので、まだ葉が青々とはしていません)。
球場も素晴らしいのですが、客席やバーで野球を楽しむカブスファンも熱狂的で素敵な人たちです。来季、彼らが藤川投手の投球を見て、盛り上がっている場面が何度も見る事ができることを期待しつつ、注目していきたい思います。もちろん。機会があれば、マウンドの勇姿を生で見たいと思います。
それではまた来週。
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絵と文=横山英史(よこやま・ひでし) /野球を題材にしたイラストを得意とするイラストレーター。スポーツ雑誌のイラストやオリックス・バファローズの選手紹介イラスト(2003〜2005年)や、メジャーリーグ カンザスシティ・ロイヤルズのクラブハウスに飾られているチーム歴代プレイヤーを描た作品なども制作。1980年生まれ。
このコーナーでは、イラストのリクエストや感想も募集しております。よろしかったら下記のアドレスまで。
w_yakyutaro@knuckleball-stadium.com
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