■ジェレミー・パウエル
17勝10敗(2002年)
近鉄(2001〜2004年)→オリックス(2005年)→巨人(2006〜2007年)→ソフトバンク(2008年)
近鉄に4年、オリックスに1年、巨人に2年、ソフトバンクに1年と、日本でトータル8年間プレーしたパウエル。持ち味は196センチの長身から投げ下ろすストレートと落差のあるカーブ。オリックス時代は「JP」という登録名だったこともある。
ソフバンク入団時に、契約問題のゴタゴタがあったため微妙な印象を持っているファンもいるかもしれないが、2002年の17勝以外にも2003年と2005年には14勝、2006年にも10勝。優良助っ人と言っていい働きだった。
■セス・グライシンガー
17勝9敗(2008年)
16勝8敗(2007年)
ヤクルト(2007年)→巨人(2008〜2011年)→ロッテ(2012〜2013年)
テークバックで右腕を高く遠い位置まで引っ張り上げる独特のフォームが印象に残るグライシンガー。そこからチェンジアップ、カットボール、ナックルカーブなど多彩な球種を投げ込んだ。コントロールがよく、NPB通算885イニングで146四球と与四球も少ない。16勝以上を2回達成し、NPBに在籍した7年間で64勝42敗と、22勝も勝ち越している。
カルロス・ミラバル
16勝11敗(2003年)
日本ハム(2000〜2005年)
来日前の和信(台湾)で投げていたときのミラバルはリリーフ。日本ハムでも、来日初年度の2000年は48試合に登板し19セーブ。2001年は51試合で18セーブとストッパーを務めた。
2002年から先発に転向し、チームの東京ドーム本拠地最終年の2003年に16勝。北海道移転初年度の2004年も11勝を挙げている。
ケビン・ホッジス
17勝8敗(2002年)
ヤクルト(2001〜2003年)、楽天(2005年)
ホッジスはNPBに在籍した4年間のうち、ヤクルト時代の2002年に17勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得しているが、輝きを放ったのはその年のみ。それ以外の3年間は2001年が5勝3敗、2003年が5勝9敗。楽天時代の2005年は2勝12敗と振るわなかった。
なお、弟のトレイ・ホッジスも2004年に阪神でプレー。シーズン途中に加入し2勝を挙げたが、その年限りで退団となった。
文=藤山剣(ふじやま・けん)