【この記事の読みどころ】
・初戦を勝利した東海大相模! 3回戦では苦戦も……。
・テレビで話題になった保土ケ谷球場のマイク事件!?
・一方の原巨人は、後半戦初戦を2-0で勝利!
7月11日に開幕した第97回全国高校野球選手権神奈川大会。台風11号の影響で16日の試合が中止にはなったが、それ以外は順調に日程を消化し、チームは絞られてきている。
本企画で注目する東海大相模は第1シードということで、17日に今大会の初戦(2回戦)を迎えた。
相手は、1回戦で岸根を下した足柄。初戦を7−6と凌いで勝ち意気上がる足柄だったが、ここは地力で勝る東海大相模が6回コールドの11−0で圧勝。
打線は、初回の4点を皮切りに11得点と爆発。3番の杉崎成輝が、本塁打を含む4打点と活躍すれば、投手陣も吉田凌−北村朋也とつないで完封。投打が噛み合った試合運びを見せた。先発した吉田は、緊張からか大暴投をやらかす場面もあったが、4回を2安打で抑え、まずは順調な初登板だった。
余談だが、『週刊野球太郎』をチェックするような方は、おそらく熱心な高校野球ファンだろう。19日夜にテレビ朝日系列で放送された『アメトーークSP 高校野球大好き芸人』をご覧になった方も多いはずだ。
その中で、「保土ヶ谷球場の審判が使うマイクが短い」というネタが紹介された。際どいプレーのあと、場内アナウンスをするときに、マイクのコードが短すぎて、審判が地面にはいつくばるようにしてしゃべっている、というものだった。
この東海大相模対住吉との試合はサーティーフォー保土ヶ谷球場で行われており、まさにそんな場面があった。
8回裏2死走者なしから、東海大相模の3番・杉崎が、レフト方向へ大飛球を放つ。レフトの植村孝時がバックしながら好捕するも、勢い余ってフェンスに激突、ボールをこぼしてしまう。このプレーに対して、いったんはアウトのコール。しかし、「捕ってからの落球か、そもそも捕ってないのか」について、マウンド付近に審判団が集まる。
協議もほどなく終了し、主審は両手を大きく広げて落球の合図、さらに二塁を指差し、「打者走者は二塁へ」と指示した。そして、場内アナウンスのためにバックネットへ向かってゆっくりと歩き出す。
「きたーっ!」
放送で紹介されていた超低い姿勢の審判が見られる! 筆者も含め、前夜の『アメトーーク』を見ていた高校野球ファンの期待が一気に高まった。
ところが、バックネットの奥から何か受け取って振り向いた審判は、真っ直ぐに立って状況説明を始めた。手にしていたのは、ハウリングがキンキンに起こるほど高感度のワイヤレスマイクだったのだ。
「あ、マイクが新しくなってる……」
その瞬間、球場全体がざわっとし、微妙な空気に包まれたように感じたのは気のせいだろうか……。
余談が長くなってしまったが、いよいよ神奈川大会も佳境。東海大相模は、21日に藤嶺藤沢との4回戦が組まれている。
果たして、東海大相模は大方の予想通り、さらに勝ち上がることはできるのか? そして、プロ野球もオールスターゲームを終え(原辰徳監督の采配もあって? セ・リーグが2連勝)、原巨人は後半戦に突入。7月20日、甲子園で行われた阪神戦は2−0と快勝し、球宴前に記録していた連敗を4でストップさせ、幸先のいいスタートを切った。大混戦の渦中にいる原巨人の今後の戦いぶりはどうなっていくだろうか?