中崎翔太、村田修一、中村剛也ら「ぽっちゃり」体型選手が大活躍! 彼らのヒミツに迫る!!
今季のプロ野球界で、旋風を巻き起こしている「ぽっちゃり体型」選手たち。
前回は、過去のレジェンド級のぽっちゃり体型選手を紹介。しかし悲しいかな、彼らはその実力よりも、コミカルなキャラクターに注目が集まっていた。
そこで今回は、今季活躍している「ぽっちゃり体型」選手の実力を証明しよう。開幕から存在感を出している、日本人選手に絞って記していきたい。
もう「動けデブ」とは言わせない! 村田修一の再ブレイク
後輩から「動けデブ!」と言われてショックを受けたとテレビ番組で語っていた村田修一(巨人・177センチ92キロ)が、復活の兆しをみせている。
2007年、2008年には本塁打王にも輝いた村田。しかし巨人移籍後はインパクトある活躍を見せたとは言い難い。
しかし今季は、岡本和真や移籍組のルイス・クルーズらとポジションを争い、見事に開幕スタメンをゲット。ここまでレギュラーとして活躍している村田は、今季は意外にも二塁打が多い。5月7日現在で12本を放ち、川端慎吾(ヤクルト)とリーグトップタイの成績を残している。
打率も3割前後をキープするなど、松坂世代最強の打者の名に恥じぬ活躍を披露。巨人との3年契約の最終年にかける今季の村田は、やってくれそうな気配だ。
食欲は普通じゃない!? 中崎翔太は夏バテと無縁?
昨季5月から、広島のクローザーを任されている中崎翔太(広島・186センチ96キロ)も“ぽっちゃり系”選手の代表格だ(写真は昨季の中崎)。
抑え投手はそのストレスから、夏場に体重減となることが多い。しかし、中崎にそんな心配は無用であり、反対に昨季の夏場は食欲が落ちるどころか、5キロ増えたという噂もあったほど。その結果が、18試合連続無失点という好記録に結びついたのだろう。
今季も開幕から広島の守護神として君臨する中崎。走者を溜めることは多いものの、なぜか抑えている印象が強い。
その風貌と迫力で打者を威圧しているからだろうか。ぽっちゃり系選手が醸しだす、独特の「物事に動じない」感が、好成績の要因なのかもしれない。
「鯉のアンパンマン」こと松山竜平
広島には、愛すべき「ぽっちゃり」野手もいる。2013年以降、コンスタントに出場していながらレギュラー定着ならなかった松山竜平(広島・176センチ96キロ)だ。
今季は「代打の切り札」としてスタートした松山は、結果を残すことで首脳陣にアピール。その結果、ブラッド・エルドレッド、新井貴浩とのローテーションながら、先発出場の座をしっかり掴んだ。
登場曲ではアンパンマンのマーチが鳴り響く「鯉のアンパンマン」が不動のレギュラーを目指す!
中村剛也は新たに取り入れたウエートトレーニングで進化!?
ケガの影響で一時スタメンを外れていた「おかわり君」こと中村剛也(西武・175センチ102キロ)も、その存在感をみせている。
プロ生活を振り返ると、規定打席に到達すれば、必ずホームラン王を獲得しているという、もはやレジェンド級のホームラン・アーチスト。
あだ名の「おかわり」を意識してか、その体重を維持してきた中村。変化と言えば、昨オフからウエートトレーニングを取り入れたこと。
しかし、その目的はシェイプアップではなく、ダルビッシュ有(レンジャース)のような筋力アップが目的ではないという。中村が今季はどんな成績を叩き出すのか、答え合わせは半年後だ。
今季は例年以上に巨漢選手の活躍が目立っているのは、野球選手全体の大型化が進んでいるからなのか? それとも何か特別な理由があるのか? 次回以降も、そのヒミツを探っていこう。
文=勝田 聡(かつた さとし)
松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。
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