当時の侍ジャパンメンバーは以下の通り。26名の選手が名を連ねた。
投手10名:
牧田和久(西武)、井納翔一(DeNA)、澤村拓一(巨人)、松葉貴大(オリックス)、又吉克樹(中日)、西野勇士(ロッテ)、大瀬良大地(広島)、武田翔太(ソフトバンク)、藤浪晋太郎(阪神)、松井裕樹(楽天)
捕手4名:
嶋基宏(楽天)、會澤翼(広島)、伊藤光(オリックス)、小林誠司(巨人)
内野手7名:
松田宣浩(ソフトバンク)、銀次(楽天)、坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)、菊池涼介(広島)、今宮健太(ソフトバンク)、山田哲人(ヤクルト)
外野手5名:
雄平(ヤクルト)、大島洋平(中日)、柳田悠岐(ソフトバンク)、丸佳浩(広島)、筒香嘉智(DeNA)
基本的には2014年オフの日米野球メンバーを中心に選出しており、そこに同年のシーズンで活躍した選手などを加えた形だ。
将来を見据え、松井裕が19歳でメンバー入りしたのも話題となった。
プレミア12そして今回の強化試合でも選出されたのは8名(武田、嶋、松田、坂本、中田、今宮、山田、筒香)。武田は投手陣で唯一の3大会連続選出で、開幕前・閉幕後のデリケートな時期にも関わらず侍入りしているのは特筆すべき事項だ。
また、嶋・今宮・中田の3名は小久保体制の初陣だった2013年秋のチャイニーズ・タイペイ戦から今回の強化試合まで“皆勤賞”となっている。扇の要・嶋と主軸を張る中田の2名は順当な印象だが、今宮も貴重なスーパーサブとして常に名を連ねてきた。
武田と今宮の共通点は、ともに小久保監督の古巣・ソフトバンクの若き主力であること。力量を把握しており扱いやすい、言わば「秘蔵っ子」のような感じか。
今回も上記の皆勤組から秋吉亮(ヤクルト)、森唯斗(ソフトバンク)、戸根千明(巨人)、清田育宏(ロッテ)の初選出組まで、様々なタイプのプレーヤーが侍のユニフォームを身に着ける。
それぞれが誇りを胸に戦ってくれることを期待して、強化試合を見守りたい。
文=加賀一輝(かが・いっき)