プロ野球も各球団がキャンプイン。球春到来を告げている。オフには移籍もあったが、シンボルである背番号が変わった選手も。新たな背番号で今年に賭ける選手たちを紹介しよう。
心機一転しまくったのは巨人。支配下内だけでも15人の選手の背番号が動いた。特に衝撃的だったのは、菅野智之の「19」→「18」。菅野といえば…のレベルで板についていたが、上原浩治の背に「19」が戻ることになった。
そのほかも吉川光夫に山口鉄也の「47」を継がせたり、山口俊に斎藤雅樹(現1軍投手コーチ)の「11」を与えたり、メッセージ性を込めて背番号を変更した印象だ。
ただ、高橋由伸前監督の背番号「24」をいきなり新外国人のクック、しかも投手に与えたことにはファンもやや困惑気味だ。以前、同じ番号を背負っていた中畑清氏ももやもやしているのではないだろうか。
松坂大輔(中日)はカムバックを果たし、ついに背番号「99」→「18」に。やはり松坂は「18」がよく似合う。グッズの売り上げもさぞ伸びることだろう。
代わりに「18」を剥奪されたのは、鈴木翔太。松坂の前背番号の「99」を着ける。近年は伸び悩んでいるが、いずれおとずれるであろう松坂引退の際には再び「18」を奪還できるようブレイクしてほしい。
なお、松坂に刺激を受け、涌井秀章(ロッテ)も「16」から西武時代以来の「18」に変更している。
ソフトバンクでは松田宣浩が「3」→「5」に変更。2年前のオフに念願の背番号「3」を手にした松田だったが、元の「5」に戻す決断を下した。「初心に返る」意味だという。
今宮健太も「2」→「6」に変更。高校時代から自身のラッキーナンバーにしており、婚姻届を出したのも、第2子が生まれたのも6月6日。昨季は故障続きだったが、ゲンを担いで上昇気流に乗りたい。
イチローのシンボルである背番号「51」。多くの球団が期待の若手にその番号を与えているが、今オフは鈴木誠也(広島)と京田陽太(中日)が「51」を卒業し、ともに「1」の新背番号を与えられた。
また広島では松山竜平が「44」→「55」に変更。これまではエルドレッドが背負ってきたため、「赤ガッズィーラ」だったが、久々に「赤ゴジラ」番号が復活する。
文=落合初春(おちあい・もとはる)